2005-01-30

『エヴァとステファンとすてきな家族』

amazon: エヴァとステファンとすてきな家族

Tillsammans / 2000年 / スウェーデン / 監督・脚本: ルーカス・ムーディソン

『ショー・ミー・ラヴ』のルーカス・ムーディソン監督の第2作。今回は過去の1975年を舞台にして、ヒッピー・コミューンに集った人々を描く群像劇で、実はこの監督、「スウェーデンのケン・ローチ」みたいな人なのかもしれない。ただしケン・ローチと違うのは、結末がどんよりしたものではなくて明るく前向きになっているのと、コミューン生活の描写にいつもちょっと呆れたような醒めたユーモアが漂っているところ。『長靴下のピッピ』をめぐる政治的論争が始まるくだりなどは笑った。そのあたりの細かい会話がそれぞれ作劇上の意味を持ちながら気の利いたものになっていて、巧いなと思う。前作『ショー・ミー・ラヴ』と同じく、社会に溶け込めない人が仲間や居場所を見つけるにはどうするか、というようなテーマ設定があるようだ。

主人公格の姉と弟のうち、姉のエヴァ(エマ・サミュエルソン)は分厚い眼鏡をかけた少女で、個人的に好きな眼鏡ヒロインのひとり、『インテリア』(ウディ・アレン監督)のメアリ・ベス・ハートを少し思い出させる。近所に住むこちらも分厚い眼鏡をかけた少年と出会って、「僕、視力障害だから眼鏡の度数が4.5もあるんだ」「私も同じ」「同じ度数の子なんて初めて会ったよ」と心が通じ合うくだりは、眼鏡映画史に残る名場面だろう。[★★★★]

2005-01-30 23:33 [movie] | Permanent link | Comments (0)

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