2005-01-23

『パッチギ!』

2005年 / 日本 / 監督: 井筒和幸

井筒監督の作品はこれまで特に興味がなくて見ていないのだけど、この新作は予告編が良さそうだったので見に行ってみた。なかなか愉しめる娯楽映画で、前評判が良いらしいのも頷ける。

恋した娘が実は敵対する不良勢力を率いる番長の妹だったという、『ウエスト・サイド物語』の京都・在日朝鮮人版みたいな話で、時代設定を昔(1968年)にすることで堂々と古臭い青春メロドラマをやってしまおうという趣向。時宜を得た題材をあくまで泥臭くまとめて、間口の広い娯楽作品に仕立てていて良かった(学生運動時代を懐かしむ年配の観客から、不良漫画好きの中高生まで愉しめるのでは)。ところどころで「これはないだろう」というような綻びがあるのを、「イムジン河」の唄の力業で押し切った感じはあるけれど。終盤には複数のクライマックスが同時並行で描かれる『ゴッドファーザー』みたいな方式になって盛り上がる(もちろんスケールはずっと小さい)。多少むりやりにでも登場人物の「生死」をめぐる出来事が起こるのは、このあたりの感じを出すためもあるだろう。

出演者では、ヒロインの沢尻エリカが絵に描いたような美少女で可愛らしい(三つ編み姿が韓国映画『ラブストーリー』の主演女優に似ている気もする)。その他も主役級のキャラには無名の俳優がそれぞれはまっていて、映画の内容で勝負しようという感じなのが好感を持てた。[★★★★]

2005-01-23 23:10 [movie] | Permanent link | Comments (0)

Comments / TrackBack

Post a comment

writeback message: Ready to post a comment.












TrackBack URL

この記事へのトラックバックURL