2005-01-29

『ショー・ミー・ラヴ』

amazon: ショー・ミー・ラヴ

Fucking Amal / 1998年 / スウェーデン・デンマーク / 監督・脚本: ルーカス・ムーディソン

スウェーデンの映画だけれど、どちらかといえば「ドグマ」風に撮られたアメリカ・インディーズ系青春映画という感じ。アイスホッケー部員の男子をまるきり愚鈍に描いていたり(米国ならアメフト部員か)、父親が「高校の同窓会に行ったら、当時の人気者たちはすっかり冴えなくなっていてね……」と主人公に慰めの言葉をかけるところなど、この監督はティム・バートンの弟子筋なのだろうか、などと思ってしまった。

同性愛者で根暗の主人公アグネス(レベッカ・リリエベリ)をめぐる孤独な高校生活の描写が痛々しく、トッド・ソロンズの『ウェルカム・ドールハウス』を思い出した(あそこまで悲惨ではないけれど)。対して人気者である金髪少女エリン(アレクサンドラ・ダールストレム)は、年齢設定の割に外見が派手めな気もするけれどまあ可愛い。

この少女ふたりの関係はたしかに魅力的に描かれているけれど、それ以外の田舎町の住人たちがあまりにも一面的に醜く描かれているのが気になった。これは枝葉末節の話ではなくて、ドキュメンタリー風の画面と人物造型の戯画化の程度が合っていないように思えるのと、エリンが主人公を相手に選ぶのが、熟慮の末の志向として決意したものというより、他に適当な相手がいなくて仕方なくそうしたふうに見えてしまう、という問題を生んでいると思う。[★★★]

2005-01-29 23:04 [movie] | Permanent link | Comments (0)

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