■163  Re:「荒木飛呂彦」 2003/08/14 20:45 ■Res■
From:OK 

> 最近のジョジョにイマイチならば、

一概に最近のが駄目とも思わないですけどね……。特に4部は興味深かったです。ただスタンド能力自体がだいぶインフレ化してしまったのは、難しいところでしょうが古いファンとしては残念ですね。3部の終わりで「世界」を破る整合性のある論理を用意できなかった時点で、ちょっと厳しかった気もしますけど。

> 「死刑執行中脱獄進行中」

実は購入してあったので、これから読もうと思います。ご助言どうも。


■162  「荒木飛呂彦」 2003/08/14 19:14 ■Res■
From:キャロライナ 

どうもです。最近のジョジョにイマイチならば、
荒木飛呂彦短編集「死刑執行中脱獄進行中」
がお勧めです。特にOKさんが好きな
「トリックを使って土壇場を乗り切る」
というネタがたくさんあります。


■161  『エドウィン・マルハウス』とスタージョン 2003/07/28 12:52 ■Res■
From:OK 

Hermitさん、書き込みどうも。

『エドウィン・マルハウス』は、下記のURLに書影が出ていました。値段からするとUブックスではなくハードカバーのようです。

http://www.fukkan.com/sell/index.php3?mode=detail&i_no=13580117

絶版なのが本当に惜しい本だったので、再刊は嬉しいですね。僕は図書館で借りて読んだのでもちろん購入するつもりです。これが売れると未訳の本がそのうち訳出されたりするかもしれない。

スタージョンは実を言うとほとんど読んでいない作家なのですが、定評のある短篇集『一角獣・多角獣』が地元の図書館に所蔵されていたので読もうかと思っています。(なんでもYahoo!オークション等ではすごい値段が付いてしまう本らしいですが、みんな本を探す場所を間違えているか、読むことよりも所有することに興味があるのか、どちらかなんじゃないかと考えてしまいます)


■160  もうご存知とは思いますが 2003/07/28 01:19 ■Res■
From:Hermit 

スタージョンの短編集「海を失った男」が刊行され、ミルハウザーの「エドウィン・マルハウス」の再刊が決まったようですね。
一応ご報告まで。


■159  Re:「いまごろ」 2003/07/02 01:38 ■Res■
From:OK 

そんな記事があったんですね。なかなか詳細な内容で興味深いです。

記者の名前が「ボブ・フィッシャー」というのは偶然にしては出来すぎの感じがしますが、ほんとなのかな。


■158  「いまごろ」 2003/06/30 23:50 ■Res■
From:エイトマイル 

http://www.kodak.com/JP/ja/motion/forum/featureFilms/perdition2P.shtml

「ロードトゥパディーション」でのコンラット
ホールのインタビューです。最近見た「ボビー・フィッシャーを探して」を検索してたら見つけました。


■157  Re:斎藤美奈子とか 2003/06/21 15:38 ■Res■
From:青月にじむ URL:http://bm.que.ne.jp/

> 僕は比較的後からの読者なので、『読者は踊る』と『紅一点論』のころは感心して読んでいました。この人の得意な「図式化」って、複数のものに同じ図式を適用するから良いのであって、ひとつの作品を論じてもあまり面白くならないのかもしれません。
彼女の持ち味は、前にも少し書きましたけどメインストリームから一歩引いてそれを戯画化するところにあると思うのでそういうことになるのでしょうね。彼女が文学ではなく社会学を専攻して、でも文芸評論家というところからしてそうだと見ているのですが。

> いまさら1980年代の話を得意げに掘り起こされてもなあ、という非タイムリー感と、
あ、そうそう、これなんですよ。まあ、アイドルという存在がメインストリームにいられたのが、1980年代までということかも知れないんですけど。

あー、あと、イーガンをポリティカルSFの書き手と言ったというのは、私の書き方が非常にまずかったです。まさに情報のなかの匿名が侵されているとかそういった話の中でポリティカルSFという言葉が出てきて、そういうところでイーガンやディックを語りたい、評したい、という話だったと思います。
そういえば、東氏はバロウズなんかは読んでないんですかね?論理が導き出されなそうだから、研究対象にならないかな。


■156  Re:斎藤美奈子とか 2003/06/21 14:34 ■Res■
From:OK 

> 斎藤美奈子ですが、『妊娠小説』や『あほらしやの鐘が鳴る』で夢中になりました。

僕は比較的後からの読者なので、『読者は踊る』と『紅一点論』のころは感心して読んでいました。この人の得意な「図式化」って、複数のものに同じ図式を適用するから良いのであって、ひとつの作品を論じてもあまり面白くならないのかもしれません。

『趣味は読書。』になると、彼女の揶揄するベストセラー本とこの本はどう違うのか、似たようなものじゃないかと思ってしまいます。

> そういう訳で、彼女の最近の本は、買っていても積読になってしまってました。これじゃあいけないですね。ちゃんと読んでみないと。

最近のだと『文壇アイドル論』は、『趣味は読書。』みたいな書き飛ばし記事じゃないので比較的面白かったです。いまさら1980年代の話を得意げに掘り起こされてもなあ、という非タイムリー感と、突っ込む自分が安全地帯にいるのが気になるのは否めませんが。

> それと、東浩紀ですが、去年のSFセミナー合宿で、ポリティカルSFの書き手としてグレッグ・イーガンの名前を挙げてました。

ポリティカルSF……なんか違う気もしますが、哲学をやっている人はたぶんグレッグ・イーガンを好きでしょうね。東浩紀がイーガンを意識するとしたら「匿名の自由」の論点のほうかもしれません。「貸金庫」なんかはまさに「自他が交換可能」な仮定状況を描いた話なので。


■155  斎藤美奈子とか 2003/06/21 11:18 ■Res■
From:青月にじむ URL:http://bm.que.ne.jp/

OKさん、こんにちは。
斎藤美奈子ですが、『妊娠小説』や『あほらしやの鐘が鳴る』で夢中になりました。面白い切り口で来る人だなあ、と。その当時からそうでしたがそれ以上に売れっ子になってからの評論はこういった本に比べると興奮度が少なく、単に「揶揄」の域を出ていない仕事が多くなったのではないかと感じてました。
AERAの、おじさん雑誌を評するコラムはほぼ毎回読んでたのですが、確かに彼女のスタイルだけれど、おじさんが完全なる他者になってしまっていてひどくいやみに感じるのですよね。彼女のスタンス自体、メインストリームを斜めから見る、というようなものなのでしょうが、それが段々悪い方向に向いてきているのでしょうか。
「斎藤さん独特の辛口の意見をお願いしますよ」と言われてその通り書いてしまってるような…。
そういう訳で、彼女の最近の本は、買っていても積読になってしまってました。これじゃあいけないですね。ちゃんと読んでみないと。

それと、東浩紀ですが、去年のSFセミナー合宿で、ポリティカルSFの書き手としてグレッグ・イーガンの名前を挙げてました。SF小説は、今の社会に敬称を鳴らす立場にあるんじゃないのか、という話で。だから、大澤さんとの対談のときにもイーガンを想起していたのかも知れませんね。済みません、こちらも積読の状態で、ここまでしか書けないのですが。


■154  さまよえるアンケート 2003/06/15 06:26 ■Res■
From:質問者 

●「ミステリ」と「ミステリー」 この2つの言葉を使い分けますか?
使い分ける、という方は、その基準などもあればお書きください。

●「傑作」「佳作」「力作」といった言葉を書評などを書く際使用しますか?
使用する、という方は、それら言葉の使い分けの基準などもあればお書きください。

●横書きの場合、【作者名「作品名」】と【「作品名」作者名】 ではどちらが好みですか?
例: コナン・ドイル「緋色の研究」or「緋色の研究」コナン・ドイル
書評などを書く際とくにどちらかにこだわりがある方は、その理由などもあればお書きください。


失礼しました。


■153  Re:映画話が続いてますね。 2003/05/27 09:14 ■Res■
From:OK 

>k747さん

『D.I.』はパレスチナの映画でしたよね。ユーロスペースでしたっけ。
最近、渋谷方面へ出掛けていないのでまだ観ていないです。

「政治問題を笑いで切り抜ける」話は好きな系統なので、観ておきたいです。情報どうも。(ただカンヌ映画祭ってその種の話にわりと点が甘いような気もしますけど)


■152  映画話が続いてますね。 2003/05/26 01:22 ■Res■
From:k747 

こんにちは。
いまちょうどスカパー!でカンヌの授賞式放送してるんですが、
フランス人ジャーナリストが藤竜也にけっこう絡むの観て
(黒沢清と同じくらいの頻度で受け答えアリ)、
ああそうか、この人、フランス人にとっては愛のコリーダなんだと思いますた。


『D.I.』はご覧になりましたか?
最近のカンヌ関係ではぶっちぎり、
個人的にはここ数年でも最も楽しめました。
政治問題を笑いで切り抜ける映画としては最高峰かな?


■151  Re:cannes 2003/05/24 22:23 ■Res■
From:isaka 

あー、『アカルイミライ』好評だったんですかぁ。
間違って、なんかの賞を取らなければ
いいですが。(笑)

OKさんはぴんとこなかったですか。
いや、僕は結構、単純なので、ああいう雰囲気の
青春映画みたいなのは、大好きなんですよね。

>なかなか評判になっているようで良かったですね。

いや、良い評判よりも、悪い評判のほうばかり
気になる性格のせいで
よく状況が分からないんです・・・
少しでも多くの人が読んでくれれば、嬉しいの
ですが。


■150  Re:cannes 2003/05/22 00:44 ■Res■
From:OK 

>isakaさん

『アカルイミライ』は好評だったみたいですね。
http://www.sankei.co.jp/mov/db/05_2003/cannes_2003/cannes_9.html

僕は一応観ているんですが、あまりぴんとこなかったです。あの映画でいちばん楽しめたのは主人公が死体を見つける場面だったので、やはりこの人はホラーに向いている監督なんじゃないかと思いました。

ところで『重力ピエロ』、なかなか評判になっているようで良かったですね。


■149  cannes 2003/05/18 12:11 ■Res■
From:isaka 

カンヌの映画祭がはじまったんですね。
「ダンサーインザダーク」が非常に苦手だったので
(後味が悪いとか、そういう意味ではないです。)
ラース・フォン・トリアーは応援したく
はないのですが、どうなんでしょうか。

僕のお気に入り、黒沢清「アカルイミライ」は、
お金があったら、フィルムを買い占めて、誰にも
見せたくない、というような気分ですので(笑)
逆に、賞を取ってほしくなかったりします。

昨日はトム・ティクヴァの「ヘヴン」を観ましたが
(僕は根が単純なせいか)
感動しちゃいました。


■148  Re:東堂太郎 2003/04/27 21:14 ■Res■
From:OK 

>もみじさん

『神聖喜劇』は、どこにでもある非論理的な慣習や偏見を近代的知性が徹底的に解明していくという意味で、探偵小説に通じる面白さ・痛快さがありますよね。名探偵的なヒーローを小説の語り手にするとどうなってしまうのか、というぎりぎりのところに挑んだ実験作としても興味深い小説です。


■147  東堂太郎 2003/04/19 13:13 ■Res■
From:もみじ 

こんにちは、はじめておじゃまします。
「神聖喜劇」の主人公が名探偵みたいだ、っていうのに膝を打ちました。
確かにそれが、この本のおもしろさの肝ですね。
あまりに感心したのでつい書きこんでしまいました。

この話は映画にしてもおもしろいと思うのですが。
配役を考えてみたこともあります。主役を当時好きだった某氏にしていたこと以外、自分で考えたことをわすれちゃいましたが。

おもしろそうなサイトなので、また立ち寄ってみます。
では。


■146  Re:8人の女たちとか。 2003/04/17 00:37 ■Res■
From:OK 

>isakaさん

『8人の女たち』はいま思うと、正月のTV番組でやる「スター隠し芸大会」のドラマを見ているみたいな映画だったなと思います。

映画は最近ほとんど観ていないので引き出しが少ないです。『スパイダー/少年は蜘蛛にキスをする』もこのまま見逃してしまいそう……。『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』と『シカゴ』、あと『過去のない男』あたりはさすがに劇場で観ておきたいところですが。

おすすめ、というと全然タイムリーな作品ではありませんが、ジェフ・ブリッジズ主演の『フィアレス』という映画は傑作のわりに知られていないようなのでもっと観られてほしい作品です。冒頭から結末まで全く間延びしないで、「これは一体どうするつもりなんだろう」と思わせる実験精神に溢れた作品。『アンブレイカブル』の元ネタ(たぶん)でもあります。


■145  8人の女たちとか。 2003/04/16 11:41 ■Res■
From:isaka 

最近、ばたばたしていて、時間も取れず
いまさらながら「8人の女たち」を観たりしました。

フランソワオゾンの映画というのは
何だか立体感がなくて
よく言えば(悪く、ではありません)漫画っぽい
映像のような気がします。
しかも、話のあらすじはたいした
ことがないけれど、観終わると
「ああ、みんな、楽しそうでしたね」と
感じるものが多いですね。これもそうでした。
(まぼろし、は違いましたが)

最近、あまり映画も観ていなくて
何かおすすめ
(今、楽しみにしている作品)が
あれば教えてください。


■144  Re:「映画サイト」 2003/04/15 12:44 ■Res■
From:OK 

>キャロライナさん

ご紹介どうも。良い記事があってたまに覗いていたところなのですが、最近レイアウトが変わって日記形式になったみたいなのは知りませんでした。「m@stervision」のリンク集にも入っているようですね。ドン・シーゲル自伝の翻訳はたしかにすごい。


■143  「映画サイト」 2003/04/14 19:30 ■Res■
From:キャロライナ 

http://members.tripod.com/ryotsunoda/

もう御覧になったかも知れませんが、↑のサイトは
面白いですよ。特に「ドン・シーゲル自伝」の
翻訳は圧巻です。


■142  アメリカから 2003/04/02 06:08 ■Res■
From:td URL:http://www.supersoho.com

こんにちは。突然の書き込み、失礼します。
病院に勤務しながら、自宅でも仕事をしています。
主婦、リタイアされた方、本業をお持ちの方など
空いている時間をうまく使って仕事をしてみたい方
HPをご覧くださいね。
http://www.supersoho.com


■141  Re:「ロード・トゥ・パーディション」撮影賞受賞 2003/03/24 23:14 ■Res■
From:エイトマイル 

> 『ロード・トゥ・パーディション』って、いま思うとコンラッド・ホールを敬愛するサム・メンデスが最後の花道を飾らせてあげたような作品でしたね。もうひたすらホール親爺の華麗な映像が全開ならば話の内容なんてどうでもいいというか。

なるほど、そういう見方もできますね。
授賞式では、息子でカメラマンでもあるW・ホールが
オスカーを受け取ったそうです。映画の主題と似てますね。

> 2ch的な視点でいえば、洋の東西を代表するロリコンの二大巨頭(実践派と妄想派?)が受賞、とか?

なるほど笑

でも『千と千尋の神隠し』は良い作品だと思うので、特に悪口を読みたくはないなあ。

あの突き抜けた感じは私も好きなのです。


■140  Re:「ロード・トゥ・パーディション」撮影賞受賞 2003/03/24 22:23 ■Res■
From:OK 

『ロード・トゥ・パーディション』って、いま思うとコンラッド・ホールを敬愛するサム・メンデスが最後の花道を飾らせてあげたような作品でしたね。もうひたすらホール親爺の華麗な映像が全開ならば話の内容なんてどうでもいいというか。

> あと日本でもっとも稼いだアニメ映画も受賞しましたが

2ch的な視点でいえば、洋の東西を代表するロリコンの二大巨頭(実践派と妄想派?)が受賞、とか?

でも『千と千尋の神隠し』は良い作品だと思うので、特に悪口を読みたくはないなあ。


■139  追記「クレしん映画」 2003/03/24 14:04 ■Res■
From:エイトマイル 

三月の二十九日に、クレしん映画の最新作
「あっぱれ戦国大名」が放映されます。(
テレ朝、夜七時から)

今回の作品は、前回と違って戦国時代への
タイムスリップというのを扱っています。

前回はある種の思い入れが強い作品で、その点で
あんまり楽しめなかったと思いますが、今回は
純粋に楽しめると思います。

見所をあげるとするならば、
一、時代考証、合戦シーンの見事な描写。
二、脇のエピソードの充実
三、タイムスリップの見事な構成。

OKさまはSFやファンタジーをよく読まれる
方のようですが、こんかいの作品もそういう要素が
強いので必見だと思います。

乱筆になってしまってすいません。


■138  「ロード・トゥ・パーディション」撮影賞受賞 2003/03/24 13:52 ■Res■
From:エイトマイル 

今年のオスカーは故コンラット・L・ホールが
「ロード・トゥ・パーディション」で受賞しました。
故人が受賞するのは、「ネットワーク」のピーター
フィンチ(俳優)以来でしょうか。

晩年も精力的に活動していただけに、急逝は非常に
ショックでした。ゆえに今回の受賞は感慨深いものが
あります。

無論、対抗馬の「戦場のピアニスト」の撮影も
素晴らしかったのですが。

あと日本でもっとも稼いだアニメ映画も受賞しましたが
あちらは、「しろはた」の記事が気になりますね。
たぶん、「元共産主義者、ついに資本勢力の頂点を
極める」とか書きそう。


■137  Re:「ペニスとマグノリア」 2003/01/28 22:43 ■Res■
From:OK 

『マグノリア』は、前作の『ブギーナイツ』が巨根ポルノ男優の話で、こんどは過剰な男根主義者のセックス教祖の出てくる話だったので、わりと誰でも男根うんぬんと言いたくなる内容だったのではないかと思います。

ご紹介のレビューを読みましたが、トム・クルーズの劇中の言動を(意図的にか)ちょっと素直に受け止めすぎのような気もします。ここの『千と千尋の神隠し』評は言いたい放題の極地という感じで、なかなかすごいと思いますけどね。


■136  「ペニスとマグノリア」 2003/01/27 20:03 ■Res■
From:キャロライナ 

http://ya.sakura.ne.jp/~otsukimi/hondat/view/maguwaria.htm

過去のレビューを見ていたのですが、「マグノリア」と
男根主義うんぬんという個所で、ふとしろはたの↑の
レビューを思い出しました。

結論は違えども世の中には似たようなことを考える人も多いんですね。


■135  Re:8人の女たち 2002/11/20 05:12 ■Res■
From:isaka 

>OKさん、k747

お返事ありがとうございます。
『クリミナル・ラヴァーズ』というのが二作目
なのですか。
まったく観ていないです(笑)

> 『クリミナル・ラヴァーズ』はかなり苦しい出来です。
> ユーモアの欠如はなはだしく痛々しいです。
> 一カ所、大爆笑できるシーンがあるんですが……。

なるほど、そういう感じなのですか。
手ごわそうですねえ。
頑張って探すのは、やめておきます・・・

> 来年の一月に出るらしいDVDボックスという裏技があるのですが……。

ボックスですか!
結構、人気者なんですね、オゾン(笑)
(と言っても最近はマフマルバフのボックスとかも
 出てるし、DVDボックスは流行っているん
 でしょうか?)

僕の住んでいるあたりでは『8人の女たち』は
来年にならないと公開されないようです。
OKさんの感想など、また楽しみにしております。


■134  Re:8人の女たち 2002/11/20 02:40 ■Res■
From:k747 

『クリミナル・ラヴァーズ』はかなり苦しい出来です。
ユーモアの欠如はなはだしく痛々しいです。
一カ所、大爆笑できるシーンがあるんですが……。
ミキたんはなかなか頑張っています。野獣です。

>isakaさん
オゾンの短編ですが、確か短編集がビデオで出てきたと思います。
ツタヤあたりだったら置いてある可能性大です。
ただこれには「サマードレス」「海を見る」といった佳作が収録されているものの、
「アクション、ヴェリテ」や「小さな死」といった初期作品が入っていなかったと思います。
来年の一月に出るらしいDVDボックスという裏技があるのですが……。


■133  Re:8人の女たち 2002/11/19 12:08 ■Res■
From:OK 

>フランソワ・オゾンの長編二作目

『クリミナル・ラヴァーズ』じゃないでしょうか(未見)。
日本公開されてビデオなども出ていたと思います。
クストリッツァ作品の常連、ミキ・マノイロヴィッチが出演していますね。

フランソワ・オゾンは『ホームドラマ』が評判のわりにぴんとこなかったので
その後の作品をチェックしてませんでしたが、
『8人の女たち』が良かったら他のも観てみようかなと思います。


■132  Re:8人の女たち 2002/11/19 09:21 ■Res■
From:isaka 

横から口を挟むようですみません。

『8人の女たち』、僕も楽しみにしているのですが

> 『ホームドラマ』の露悪的なところと、
> 『焼け石に水』のハッタリ演出のハイブリッドって感じで。

と言われると、何となく想像できそうですね(笑)
『まぼろし』がとても渋かったので
(確かに、これはこれで悪くなかったです)
次は、どういう方向に行くのか
気になっていました。
『ホームドラマ』+『焼け石に水』というのは
結構、楽しみかも。

短編のほうが評判がいいみたいですねえ。
ぜひ、観てみたいですが、ビデオとかになったり
するんでしょうか。

あと、少し、気になっているのですが
『ホームドラマ』が長編一作目で
『焼け石に水』が長編三作目だとすると
二作目は何なのですか。
公開されたんですかね?
(知らないことばかりで、恥ずかしいです)

「お気に入りの監督さんでぜひとも全部観たい」
という感じでもないのですが(笑)
ちょっと
気になります。


■131  8人の女たち 2002/11/19 02:45 ■Res■
From:k747 

今月のはじめ、試写会に当選したので観てきました。
良くも悪くもオゾンらしい長編だったと思います。
『ホームドラマ』の露悪的なところと、
『焼け石に水』のハッタリ演出のハイブリッドって感じで。
(と思ってたら、「ぴあ」紹介記事に同様の言及がありました)

『まぼろし』もよかったことは確かなんですが、
やっぱりこの人、短編の切れ味が最高だと思います。
「アクション、ヴェリテ!」なんて、ゾッとするくらい素敵。


■130  WOWOWの犯罪映画特集 2002/11/11 22:14 ■Res■
From:OK 

もうちょっと補足しておくと「美女と犯罪」特集という名目で、古いフィルム・ノワール作品を放映しているんですね。公式ページを見てみたら、山田宏一氏のコラムなんてのもありました。

http://www.wowow.co.jp/movie/bijotohanzai/

先月の『堕ちた天使』を見逃してしまったのがちょっと残念。


■129  Re:思春の森 DVD 2002/11/11 20:11 ■Res■
From:OK 

『思春の森』のDVDは持ってないです。あしからず。


■128  Hollywood Film Used Props and Costumes Gallery 2002/11/11 19:08 ■Res■
From:i-BASS URL:http://www.i-BASS.co.uk

Val Kilmer ヴァル・キルマー "The Saint" 『セイント』 Movie Version Pin available for sale. Batman X-Men items on display.


■127  思春の森 DVD 2002/11/11 19:03 ■Res■
From:TONY 

I am buying new (新品) or old (無傷) 思春の森 DVD. I will pay 5000YEN for new, and 4000YEN for old. Please contact me if you have any available.I live in USA and I will pay for shipping and insurance. Thank-you.


■125  Re:自動車とスクリーンプロセス 2002/11/11 06:45 ■Res■
From:おしろい与力 

レスありがとうございます。

> なるほど。とすると、1970年代以降、運転シーンをはめ込みでなくきちんと撮るようになる要因は何なんでしょうね……。

アメリカン・ニューシネマ(間接的には、ヌーベルバーグの影響もあるのでは)あたり以降からは、見る側も作る側も画面のもっともらしさに対する感覚が変化して、スクリーンプロセスの画面の嘘くささに興ざめるようになった。

それには当然、画面の解像度が上がってきたりカメラの小型化といった技術の向上、TVに押された映画が差別化のために大作化の方向に走ったことで、撮影所で効率的に早撮りする量産体制のノウハウが失われていったこと、また、新しい世代の制作者が、ドキュメンタリー的な生っぽい感覚を劇映画に導入して、観客もそれに慣れていった、といった複合した要因があるのでは、と推測します。

現在では、自動車を運転しながらの会話シーンは、大型トラックの荷台に車を載せたり、牽引車で引っ張りながらの撮影が一般的みたいですね。本当に運転しながらでは演技に集中できないし、事故の危険もあるでしょうから。
(昔の映画でのスクリーンプロセスの使用には、この辺りの理由もあったと思います)


■124  Re:自動車とスクリーンプロセス 2002/11/10 21:24 ■Res■
From:OK 

>おしろい与力さん

なるほど。とすると、1970年代以降、運転シーンをはめ込みでなくきちんと撮るようになる要因は何なんでしょうね……。

予算、技術面、製作者の意識、観る側の基準の変化、などいろいろかな。


■123  自動車とスクリーンプロセス 2002/11/10 11:37 ■Res■
From:おしろい与力 

「殺人者たち」の評文を拝見して、自動車のシークエンスにおけるスクリーンプロセスの話に興味を惹かれたので、ちょっと書き込ませていただきます。

たしかに、おおよそ70年代より以前のハリウッドのB級映画では、運転中のシーンはスクリーンプロセスで処理されるのが通例だったようです。

この手の量産作品は、今からすると意外なほど短期間に、ロケーションなども最小限に、出来るだけスタジオ内で撮影されるのが普通でした。ちょっとした車内での会話シーンのために実車を持ち出してロケーションというのは、まず会社からOKがでなかったのでは、と思われます。

また、完成した画面で見るとなんのことはないカットでも、実車を走らせての撮影となると、車の外側に大袈裟な鉄骨を組んでキャメラを固定したり、構図によっては扉を外したりと、存外手間の掛かるもので、撮影の規模を考えるとそこまでの労力を割くのは無意味だというのが、当時の映画製作者の感覚だったのではないでしょうか。

長々と失礼しました。


■122  Re:『殺人者』見たいなあ。 2002/11/10 04:32 ■Res■
From:OK 

naubooさん、このあいだはどうもです。

『殺人者たち』はWOWOWで放映してました。ここ最近のWOWOWはひそかに、日本ではレアな古めの犯罪映画を定期的に放映してくれているので心強いです。

ちゃんと定評のある作品でも、日本でビデオ等の見つからない映画って結構ありますよね。アルトマン監督の『ナッシュビル』とか、そうじゃないかな。

> 自動車運転シーンでの嵌めこみ映像

確かに昔のスタジオ撮影の作品ではほとんどそうみたいですね。車体に据えるのかどうかわかりませんが、技術的にカメラを走る自動車と並行して動かせなかったということなのかな。

普段はある程度諦めるんですが、『殺人者たち』の場合、自動車レースで走る車を外から撮った映像と、車中で運転する映像がばらばらで、その中間をつなぐ映像が用意されていないから、劇中人物がどの車を運転していてどんな位置につけているのかよくわからないんで困りました。


■121  『殺人者』見たいなあ。 2002/11/09 21:47 ■Res■
From:nauboo 

BSかなんかでやってたんですか?ビデオで探しても無くて…。

自動車運転シーンでの嵌めこみ映像ってスクリーンプロセスだと思うんですけど、基本的にスタジオ撮影の昔のものでは主流ですね。
というかロケーションの方が特殊だったようで。
後はカメラをどこに据えるか、カメラ自体そうできるのか、って技術的な問題があったのか。
そこらへんは映画に詳しい人に意見が聴きたいなあ、と私も思いますです。

まあ「リアリズム」というものが時代によって変化してきてるんでしょうねえ。私はクラッシックなものばかり見てるんで、そういうのは気にならなくなってしまってます。


■120  最近、映画の話してなくて… 2002/10/10 23:20 ■Res■
From:雪樹 

すいません、今日はなんか映画のことを話したい気分らしい。
まあ、聞き流してください、半分独り言みたいなもんです。

>「ビューテフル・マインド」

なるほど、確かに精神病の部分はきれいごとで済ませてますね〜。
その物足りなさはわかります。
私は妄想を映像化し、その部分を観客に意識の逆転として見せた部分にうまさを感じたので、それだけでだいぶ高評価。
あと、親友と姪のキャラが私のツボだった(笑)
奥さんのキャラはああいうキャラにすることで、あの映画のなかの救いになったかなーと思ったんですよ。
実際はすさまじい葛藤があったでしょうけどそこを見せちゃうと、救いがなくなりそうで。
<お子さんがナッシュと同じ病気で苦しんでるだとかちょっと現実の重さを先に知ってしまってから観たせいかも。

女性系映画というか、女性キャラ中心の映画というべきか。
たとえば、「ノッティングヒルの恋人」「恋に落ちたシェイクスピア」「彼女を見ればわかること」「ショコラ」あたり。
私はかなり高評価なんですけど、wad'sさんは低評価。
「へええ、私と全然違う見方してるー」と正反対な評価だけに読んでて面白かったので印象に残ったんです。

OKさん「マイフレンドメモリー」はダメでしたか。

これは難病ものというより、物語賛歌映画だと思って観ました。
主人公達、自分で「フリーク」と名乗っていましたがその部分で、
難病ものというより「伝説」のなかの登場人物って感じで
神話というか英雄譚を現代に置き換えた物語って感じで観たんです。
それと「物語」があることで、人が生きていくうえでの豊かさが生まれ、
また時に糧となるじゃないか?って問いかけがうれしいというか。
映画や小説のフレーズの使い方やが絶妙だったし。
(使われた題材が私が好きなものばかりだったというのも評価ポイントなんですけどね(笑))
あと、「物語」は、伝えていくものであり、語り部が語るものから、紙に書かれる小説になり、
そして今は「映画」もその「物語」だという自負も見て取れた。
映画好きとしては、これはもうツボ押されまくり<深読みしすぎかな?

映画手法のすごさはwed'sさんの評でもう全部説明してもらってますって感じです。

わりと端正な物語を好むOKさんだったらいけるかなと思ったんですけど。
やはり人それぞれ色んな好みがあって面白いです。


■119  『ビューティフル・マインド』など 2002/10/10 20:21 ■Res■
From:OK 

> 『ビューティフル・マインド』の奥さん

なるほど、そうですか。僕はあの映画のなかでは実在感をもって描かれていると思えなかったなあ。まあ、それは見解の相違ということでしょうけど。

実話をもとにした映画が現実に即していなければならないとは思わないのですが、あの映画の場合、話を綺麗事でまとめたことが、主人公の精神病を描く趣向と合っていなかったような気がします。

> ほぼ似通ってるんですが、女性系となると思いっきり正反対になるんです(笑)

「女性系」というのはどういうのを指すんでしょう。『ブリジット・ジョーンズの日記』とか?

> 『マイフレンドメモリー』

これは一応観ています。悪くないとは思いましたが、僕は基本的に「難病もの」ってどうも苦手みたいですね。


■118  がーん 2002/10/10 16:34 ■Res■
From:雪樹 

OKさん、こんにちは。

えー、『ビューティフル・マインド』の奥さんの件、
いっぱい書き込みしたのに、消えちゃいました。
で、長々と書くのは疲れたので簡単に。

あの奥さん、すごくリアリティある女性ですよ。
ああいう、とくに「天才」や「障害者」に強く惹かれるという滅私系女性って確実にいます。
しかも、すごい美人さんだったりするんですよねー。
なんか不思議なんですけど。
なんでだろう?と前々から思っていたので、この映画でも
全然、違和感なかったです。

ところでwad'sさんの映画評は私もいつも興味もって拝見しています。
映画を沢山観てきている方だなーと感心します。
wad'sさんの映画評ってヒューマン系ドラマは私の評と
ほぼ似通ってるんですが、女性系となると思いっきり正反対になるんです(笑)
そういや、wad'sさんの『マイフレンドメモリー』評は
読まれました?私、この評はまったくもって同感。
OKさん、観ていらっしゃらないのでしたら、おすすめ映画です。

簡単にと言いつつ長くなりました…。
ではでは。


■117  Re:21 Grams 2002/10/08 17:02 ■Res■
From:isaka 

>出演者はショーン・ペン、ベニシオ・デル・トロ、ナオミ・ワッツ、そしてなぜかシャルロット・ゲンズブールと、なかなか豪華みたい。

かなり豪華ですね。大丈夫なんでしょうか(笑)
心配しても仕方がないですが。

そう言えば『ロード・トゥ・パーディション』は僕も観ました。
面白かったですが、何かが足りない気がしました(笑)
ジュード・ロウの演じる男は結構良かったですね。
(髪型はどうかな、と思いましたが)
死体を写真で撮るシーンはなかなか綺麗だったし。

トム・ハンクスは何だかあまり人間味を感じさせない
ただの記号のような雰囲気すらあって、不思議でしたね。

それから
こちらのほうにはようやく「ダスト」がやってきますので
楽しみにしています。


■116  21 Grams 2002/10/07 22:34 ■Res■
From:OK 

> 次回、この監督の作品に「ベニチオ・デル・トロ」が
> 出る予定って書いてありましたが、本当でしょうか。

これ、いまさらですがちょっと調べてみたら、"21 Grams"(2003)(http://us.imdb.com/Title?0315733)という題名のようですね。出演者はショーン・ペン、ベニシオ・デル・トロ、ナオミ・ワッツ、そしてなぜかシャルロット・ゲンズブールと、なかなか豪華みたい。


■115  Re:アモーレスとペロス 2002/09/30 13:04 ■Res■
From:OK 

『アモーレス・ぺロス』は、監督がCF出身の人らしいので映像が格好良いだけの映画かと危惧していたら(EDWINのジーンズのCFで知られている人なのだそうです)、そんなことはなくて結構細かいところまで計算されている感じでしたね。例えば第三部で、他人の金品を盗んだら自分の飼い犬を失ってしまう、だとか、話のなかで因果関係の連鎖をきちんと考えてあるように見えました。今後の作品もたのしみです。

でも、カメラが揺れまくりなので映画館で観たら手ぶれ酔いしていたかも。

> 一応三部構成っぽくなっていますが
> どれが一番良かったですか?

インパクトがあるのは第一部でしょうけど、これだけだとたぶん若者風俗映画みたいになってしまうんでしょうね。第二部は僕も悪くない出来だったと思います。評価が分かれるのは動きの少ない話なのと、舞台がストリート犯罪から離れているからでしょうか。(ちなみに、人気モデルが下半身不随になる展開は、ジョン・セイルズ監督の『パッション・フィッシュ』を思い出しました。この監督はきっとジョン・セイルズを好きなんじゃないかな……)


■114  アモーレスとペロス 2002/09/30 06:08 ■Res■
From:isaka 

先日はメールなど送り、申し訳ありませんでした。

覗いてみたらアモーレス・ぺロスが書かれていたので
ちょっとだけ書き込みします。

仙台での劇場公開は遅かったので、つい最近観たのですが
良かったですよねえ。
粗っぽくて、ひりひりする感じがする映像。
ドキュメンタリーのような撮り方で、不思議な物語を
追う、という気がして惹かれました。
一応三部構成っぽくなっていますが
どれが一番良かったですか?

前情報として二部の「車椅子の女性の話」が
「地味で退屈」と聞いていたのですが
ぜんぜんそんなことはなかったですね。
あそこのパートは結構気に入ってます。
静かで、何も起きないけど、飽きないし。
一部目の主人公(車で逃げる弟)は恰好良くて
印象的ですよね。恰好いい。
確かに二時間越えなければ、傑作だった気がします。
次回、この監督の作品に「ベニチオ・デル・トロ」が
出る予定って書いてありましたが、本当でしょうか。
まさに「トラフィック」だ(笑)

「ゴースト・オブ・マーズ」は僕は好きでした(^^;
ゴーストハンターズの楽しさにはかなわない感じですけど。
カーペンターはいいですよねえ。
いい意味で馬鹿馬鹿しい(笑)

というわけで、また。


■112  Re:サイン 2002/09/27 22:38 ■Res■
From:OK 

> 「『サイン』完全分析マニュアル」というのを渡されたんですけど、これシャマラン監督作品にはつきものなのかなぁ? (『アンブレイカブル』をレンタルしたときも、同じようなものが付いてたのです。)

『アンブレイカブル』を映画館で観たときも配られていました。「逆さまの構図に注目せよ!」という感じのやつですよね。今後も「名物」にするつもりなのかもしれません。劇場ならともかく、レンタル利用までフォローするのは大変そうですけどね……。

シャマランって結構、配給側も扱いに困っているのかもしれないですね。

> 監督インタビューもあり、この映画は『鳥』と『ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド』に影響を受けた、とか。後者は未見なので何ともいえませんが、『鳥』はもろそうですね。

鳥がいっせいに飛び立って画面いっぱいに広がる場面もあって(襲ってはこないけど)、「あ、やってるやってる」と思いました。

> 「アリーmyラブ」は、すっかりハマってしまって、第1シーズンはあと少しで終わりです。飽きるまで見続けそう(笑)。

同じ製作者の「ザ・プラクティス」も良いですよ。でもこれはビデオが出ていなかったかな。


■111  サイン 2002/09/26 15:58 ■Res■
From:みづれ 

『サイン』観て来ました。
どう落ちるのかと思いきや・・なんか、いい話だなぁ、というだけで(涙を拭っている人もいたし)。
『シックス・センス』もいい話だー、と思う人もいたでしょうが、それだけじゃなかったですからねぇ。

劇場で「『サイン』完全分析マニュアル」というのを渡されたんですけど、これシャマラン監督作品にはつきものなのかなぁ? (『アンブレイカブル』をレンタルしたときも、同じようなものが付いてたのです。)
監督インタビューもあり、この映画は『鳥』と『ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド』に影響を受けた、とか。後者は未見なので何ともいえませんが、『鳥』はもろそうですね。

「アリーmyラブ」は、すっかりハマってしまって、第1シーズンはあと少しで終わりです。飽きるまで見続けそう(笑)。


■110  Re:ペナック 2002/09/01 20:50 ■Res■
From:OK 

ダニエル・ペナックは、フランス文学系の人には知られているみたいですが、ミステリ畑ではさほど読まれていない感じですね。今年訳された『散文売りの少女』なんかは、「このミス」などに入賞してもおかしくない内容だと思うんだけど……。

「アリー」は、回を重ねるごとにただの痴話喧嘩ものになってしまうので、後から観るとしたら第一シーズンだけ目を通しておけば良いかも。でも、連続ものをビデオで観るのは、結構モチベーションが高くないときついでしょうかね。

> スクリーンで、あの暗い映像を見るのって、 どんな感じなのか楽しみです。

あ、でもあれは単に『アンブレイカブル』がやたら暗かっただけなのかもしれません。

『地下鉄のザジ』は未見。そのうち観ようと思います。


■109  ペナック 2002/09/01 14:08 ■Res■
From:みづれ 

『アリーmyラブ』は見たことないんですけど、ちょっと興味出てきました。でも、今からドラマを見るのは大変だなぁ。毎日ビデオを一本借りたとして、どれくらいかかるのか。

ペナックは、児童向けの小説しか読んだことがありません。(オオカミが主人公の感動的な話だった)
Uブックスでも出てましたよね。読んでみます。

『サイン』は、シャマランですよね。
私も、劇場で見たいと思います。スクリーンで、あの暗い映像を見るのって、どんな感じなのか楽しみです。

そうそう、フランス映画というと、『地下鉄のザジ』はご覧になったことあります?
かなり古いのですが、フランスらしい奇妙でセンスの良い
映画です。


■108  Re:9月 2002/08/31 18:42 ■Res■
From:OK 

>みづれさん

『アメリ』はたぶん、米国のTVドラマ「アリーmyラブ」を参考にしていると思います。奇人変人ものの恋愛劇だし、「体が溶ける」などのナンセンスなCG映像の使い方も似ている。そういう意味では、フランス的というだけでなく、いろんな方面に目配りした映画なのかも。
(ところで、フランスで奇人変人ものといえば、ダニエル・ペナックの小説はお好みではないかと思います)

9月は映画のほうも、『ザ・ロイヤル・テネンバウムズ』とか『サイン』とか、期待できそうな作品が公開になるのでたのしみです。


■107  9月 2002/08/31 16:02 ■Res■
From:みづれ 

お久しぶりです。

『洞窟』を一応入手してはいるのですが、評判だけみたいですねぇ。ハイスミスやトンプスンがそんなにいるわけはないんですけど。(『太陽がいっぱい』みたいだという『著者略歴』も、いまひとつだったしなぁ。)

今日、ビデオで『アメリ』を見ました。こういうお話はフランスでしかありえないなぁ、と思いました。センスが良くないと、気色悪いだけになるところを、奇妙だけど可愛いかんじ、素敵な感じになってるところがさすがですね。

9月には、バークリーもパトリック・マグラアも出るみたいなので、楽しみです。


■106  Re:はじめまして 2002/08/31 12:58 ■Res■
From:OK 

>牧人さん

いえいえ、サイト運営者どうしの挨拶なんてのは正直どうでもいいと思っているので、気になさらないでください。Webデザインはただ何もしていないだけなので、褒められるとちょっと気恥ずかしいかも。


■105  はじめまして 2002/08/31 10:24 ■Res■
From:牧人 URL:http://www.geocities.co.jp/Bookend-Akiko/4231/

おはようございます。
昨晩自分のサイトからこちらへリンクさせて貰った
牧人と申します。当方からの挨拶が遅れた間に、先に
OKさんからお訪ね下さりましてまことに恐縮です。

こちらのサイトは、充実した書評・映画評、シャープな文章感覚、
お洒落なWebデザインなど、自分のサイトにはないものばかりで
非常に憧れてしまいます。
個人的には「『トレント最後の事件』現代的解説」が
目からウロコでございました。
こんな文章が書けるなんて羨ましい。

大学の方では何度かニアミスしたことがあるのかもしれませんね。
うちのサークルはいつもそちらさんにご迷惑をかけてばかりで、
本当に申し訳なく思っています。

取り止めがなくなってきましたが、まずはこの辺りで。
これからもよろしくお願い致します。


■104  Re:由来は… 2002/08/17 12:21 ■Res■
From:OK 

>「m@stervision」の由来
あ、そうなんですか。
勝手に「なかなか気の利いたネーミングだな」と独り合点していました。
著作権は主張しないのでご自由に使ってください。

では、お忙しいようですが今後もサイトの映画評をたのしみにしています。


■103  由来は… 2002/08/17 04:00 ■Res■
From:m@stervision 

独善的で偉そうな響きだが、
結局のところmasturbationと大して変わらない
・・・という意味です。

「主観」→「主+観」→「master + vision」
とゆーのもカッコイイかも。こんどそれにしよ。


■102  Re:マグラアの『スパイダー』 2002/08/09 23:15 ■Res■
From:OK 

情報どうもです。『スパイダー』は映画化もされているので、その絡みもあるのかな。小説のほうは例によって、語り手が信頼できないらしいです。

ハヤカワepi文庫は、この勢いでミルハウザーの『エドウィン・マルハウス』を復刊してくれたりしないだろうか(と、適当に言ってみる)。


■101  マグラアの『スパイダー』 2002/08/09 20:39 ■Res■
From:nauboo 

9月上旬にハヤカワepi文庫で出るみたいですね。
http://www.taiyosha.co.jp/bunko/bunko0209_han1.html
河出は翻訳権を手ばなしたんでしょうか、それとも近刊とうたっていながら、交渉中だったのでしょうか。

ともあれ楽しみです。

■100  Re:『マーティン・ドレスラーの夢』 2002/07/22 18:29 ■Res■
From:本田健 URL:http://picnic.to/~hdk/

> ただ逆にいえば散漫な印象も与えるので、正直、ミルハ
>ウザー初読の人はこの作品から読まないほうがいいんじゃ>ないかな……と思わなくもないです。

 それはまったくそのとおりで、『三つの小さな王国』あたりから入って来て欲しいと思います。

 そもそも基本的には中短編で勝負する作家のような気はします。ただ、『エドウィン・マルハウス』の出来がいいだけに、未訳の2長編が訳出されることに期待してしまいます。


■99  Re:『マーティン・ドレスラーの夢』 2002/07/22 12:38 ■Res■
From:OK 

>  基本的には「アウグスト・エッシェンブルク」タイプの作品を大がかりにして、ナイーヴさを抜いた感じですか。

主人公が最後に建造するホテルの内部の演しものとして、「自動人形」「奇術」「映画」なども登場していましたよね。これまでの似た路線の作品で描いてきたものの集大成のような「小宇宙」世界を構築する意図があったのかなと思います。

ただ逆にいえば散漫な印象も与えるので、正直、ミルハウザー初読の人はこの作品から読まないほうがいいんじゃないかな……と思わなくもないです。

>  幼いアリス・ベルのくだりとかその他ロマンス関係。

ミルハウザーの敬愛する(だろう)先達の作家といえば、エドガー・アラン・ポー、ルイス・キャロル、そしてナボコフといった名前が挙げられると思います。で、この人たちはいずれもロリータ嗜好と深いかかわりのある作家なんですよね。なのでミルハウザーの作品にそのあたりの嗜好が顔を出すことがあるのも、まあ当然の流れなのかなという気もします。


■98  ハサミ男 2002/07/22 00:47 ■Res■
From:とおりがかり 

本屋で目にしてから数年。ようやくハサミ男を読んだら思っていた以上に面白かったので書評をあさっていたらここにたどりつきました。
そういう見方をするひともいるのかと考えさせらました。
私にとっては真犯人もハサミ男の正体も、普通に読んだらそのまんまだったので、「トリックのためのトリック」なんて思いつきもせず単純に良く出来た面白い物語と感心していました。
トリックで読者を騙そうとしてたんですね。全然気付かなかった(笑)確かにそれを主に読むとツライかも。


■97  Re:『マーティン・ドレスラーの夢』 2002/07/22 00:30 ■Res■
From:本田健 URL:http://picnic.to/~hdk/

 読み終わりました。
 細密描写だらけの文章にニヤニヤしながら快調に読み進めていけました。題材が石と鉄なもんでなかなか逸脱が起こらなかったんですが最後の最後でやってくれました。最終章の奇想爆発にはお腹いっぱい。

 基本的には「アウグスト・エッシェンブルク」タイプの作品を大がかりにして、ナイーヴさを抜いた感じですか。
 中短編に仕上げるなら捨てられたかもしれないエピソードが結構面白かった。
 幼いアリス・ベルのくだりとかその他ロマンス関係。細密描写を人間心理に適用した結果なのかもしれないけれどもミルハウザーはこっちの系統もかなりうまいかも。そういえば「エドウィン・マルハウス」の小悪魔(名前失念)も相当に魅力的でした。


■96  Re:キャッチ22 2002/07/21 00:17 ■Res■
From:isaka 

何度も掲示板に投稿するのも何だか
良いことなのか、悪いことなのか分からないのですが(^^;
とりあえず
『キャッチ=22』について。

bk1で検索しても、うまく出てこなかったんですが
なぜでしょうか。
ただ、街の書店で上下巻一冊ずつ発見したので
さっそく買いました。
すごく面白そうですね。
一段落つきましたら、さっそく読んでみようかと思っています。楽しみです!

>沢蟹まける

「確信犯的な脱線ぶりもすごい」というのは、まさに
その通りかと思います。
下手な作家がやったら付き合いきれないでしょうね。


■95  キャッチ22 2002/07/18 23:55 ■Res■
From:OK 

『キャッチ=22』はジョーゼフ・ヘラーの長篇小説。ハヤカワ文庫の白い背表紙で出ていたと思います。アメリカ文学史に残る名作という評価が定まっているようですが、日本ではいまひとつ読まれていない気もしますね。題名の"catch-22"は成句として英語の辞書にも載っていたりします。

これはいま読んでも抜群におもしろい傑作なので、読んで損はないと思います。ブラック・ユーモアの利いたアンチ・ユートピア小説として傑出しているし、何より強烈に笑える。映画『アンダーグラウンド』などにも通じるところがあるかもしれません。

あと、マイク・ニコルズ監督(『卒業』とか)で映画化もされていますね。こちらも悪くない出来です。


■94  Re:佐藤哲也 2002/07/16 06:22 ■Res■
From:isaka 

> 佐藤哲也の小説は、その後『イラハイ』『沢蟹まけると意志の力』『妻の帝国』を読みました。三作とも良かったです。

あ、そうですか!
それは嬉しいです(笑)
でも、読むのが早いですよねえ。
(と、妙なことにも感心してしまいました)

> 詳しい感想などは改めて書くつもりですが、個人的には、ジョーゼフ・ヘラーの名作『キャッチ22』
>に通じるものを感じる作家です。
>無意味に論理的な会話が繰り返されて、どんどん出口が見えなくなる、といった感じが似ている。

不勉強というべきなのか、キャッチ22というのは知りませんでした(笑)
長編なのですか?

「無意味に論理的」というのは面白い表現ですね。
確かにそういう感じがあります。
「繰り返しが微妙にずれていく」という
雰囲気もあります。

>いま出ている「SFマガジン」のインタビューで、筋金入りのモンティ・パイソン愛好家らしいのを知って、わりと納得しました。

あのインタビューも面白いですよね。
「ファンタジーノベルズ大賞には奥さんの佐藤亜紀さんが
勝手に応募していた」とか(笑)

長編のストックがまだまだあるみたいですから
早く出版されてほしいものです。

関係ないですが
僕のところは夫婦揃って佐藤哲也ファンでして
夫婦で一冊ずつ本を持っていたりします(笑)

ではでは。


■93  Re:ご連絡とか 2002/07/13 08:51 ■Res■
From:OK 

> A: http://members.jcom.home.ne.jp/kogiso/
> B: http://members.home.ne.jp/kogiso/

現時点では、B→Aに自動で飛ばしてくれる設定になったようです。ちょっと安心。


■92  佐藤哲也 2002/07/11 22:16 ■Res■
From:OK 

佐藤哲也の小説は、その後『イラハイ』『沢蟹まけると意志の力』『妻の帝国』を読みました。三作とも良かったです。

詳しい感想などは改めて書くつもりですが、個人的には、ジョーゼフ・ヘラーの名作『キャッチ22』に通じるものを感じる作家です。無意味に論理的な会話が繰り返されて、どんどん出口が見えなくなる、といった感じが似ている。いま出ている「SFマガジン」のインタビューで、筋金入りのモンティ・パイソン愛好家らしいのを知って、わりと納得しました。


■91  『マーティン・ドレスラーの夢』 2002/07/11 21:59 ■Res■
From:OK 

スティーヴン・ミルハウザーの新訳長篇ですが、本屋にはもう置いてあったのでさっそく購入。(発売日がいつなのか結局よくわからなかった)

筋書きは「アウグスト・エッシェンブルク」とか「J・フランクリン・ペインの小さな王国」路線のようです。冒頭を少し読みかけただけの印象では、思ったほど取っつきの良くない感じ……なので、過剰に期待しないほうがいいかも。


■90  ご連絡とか 2002/07/11 21:41 ■Res■
From:OK URL:http://members.jcom.home.ne.jp/kogiso/

このサイトは当初、

A: http://members.jcom.home.ne.jp/kogiso/
B: http://members.home.ne.jp/kogiso/

のどちらのアドレスでもアクセスできて、僕は短いほうのBを積極的に使っていたのですが、どうも最近プロバイダ側の設定変更でもあったのか、Aでないとアクセスできないことになったようです。(Bだとエラー画面が表示されてしまう)

現在、サイト内の文中リンクが大量デッド化していると思うので申し訳ないです。張り替えないといけない……

また、これとは別の環境的な問題もあって、ちょっと更新が滞りそうな感じです。


■89  Re:佐藤哲也さん 2002/07/07 04:40 ■Res■
From:isaka 

返信ありがとうございます。

> 佐藤哲也の小説はなかなか人気があるみたいですね。Web上でも、この人の新作を待ち望んでいたという記述をよく見かけます。

あ、やっぱりそうなんですか。
この人の作品が出版されにくい、というのは本当に残念なことです。

> 佐藤哲也氏といえば、ご存知と思いますが、自身のウェブサイトで結構頻繁に映画の感想を書いていますよね。
> (http://home.att.ne.jp/iota/aloysius/cinema/)

そうなんです、僕ももともとは
ここのホームページのファンでしてそこから「イラハイ」
を読んでみたのがきっかけなんです。
(ということで、にわかファンと言えばにわかファンかも(笑))

> コーエン兄弟はわかりませんが、エミール・クストリッツァ監督は評価しているみたいです。(個人的には、とりあえず『アンダーグラウンド』と『アンブレイカブル』を褒めているので好感度が高い)

まったく一緒ですね(笑)
僕も『アンダーグラウンド』と『アンブレイカブル』を
誉めているのがとても嬉しかったです。
この人の『アンダーグラウンド』の評は大好きです。
黒猫白猫のところにも「全てをドナウに流せば良いと思っているのか」と書いてあって、大笑いをしてしまいました。
この映画評自体が、ユーモアの含まれた文章で
良いですよね。
「マグノリア」のところに「この映画には心がない。コーエン兄弟のように心があるふりすらしていない」と
あるので
コーエン兄弟はあまり好きじゃないのかもしれませんね
いや、これは誉めているのか?(笑)

> 『バーディ』は良い映画だろうと思いますが、いま見ると「隠れゲイ映画」的な要素が気になって、素直に観るのが難しかったりします。あと、同じ監督の『エンゼル・ハート』がとても良かったので、ちょっと別の期待をしてしまったというのもあるかも。

隠れゲイ映画、ですか。なるほど、確かに見えなくもないですね。
『エンゼル・ハート』は公開された時にやたら話題でしたよねえ。ミッキーロークが意外に恰好良かったような(^^)
ショッキングだった記憶があります。
アランパーカーは結構好きです。

> 『イラハイ』と『沢蟹まけると意志の力』は入手してあるので、これから読もうと思います。

ぜひぜひ、読んでみてください。


■88  Re:佐藤哲也さん 2002/07/06 19:23 ■Res■
From:OK 

>isakaさん

佐藤哲也の小説はなかなか人気があるみたいですね。Web上でも、この人の新作を待ち望んでいたという記述をよく見かけます。

『イラハイ』と『沢蟹まけると意志の力』は入手してあるので、これから読もうと思います。

佐藤哲也氏といえば、ご存知と思いますが、自身のウェブサイトで結構頻繁に映画の感想を書いていますよね。
(http://home.att.ne.jp/iota/aloysius/cinema/)

コーエン兄弟はわかりませんが、エミール・クストリッツァ監督は評価しているみたいです。(個人的には、とりあえず『アンダーグラウンド』と『アンブレイカブル』を褒めているので好感度が高い)


『バーディ』は良い映画だろうと思いますが、いま見ると「隠れゲイ映画」的な要素が気になって、素直に観るのが難しかったりします。あと、同じ監督の『エンゼル・ハート』がとても良かったので、ちょっと別の期待をしてしまったというのもあるかも。


■87  佐藤哲也さん 2002/07/06 18:33 ■Res■
From:isaka 

また、お邪魔してすみません。

佐藤哲也さんは僕がとても好きな作家の一人なので
顔を出しちゃいました。

ぜひぜひ、長編も読んでみてください。
OKさんの書かれているとおり
「つかみどころのない」小説ではあるので
もしかしたら好き好きがあるのかもしれませんが。

オリジナリティ、文体、など小説の悦びを教えてくれる
稀有な人だと僕は思っています。
(奥泉光さんもそうですが)

長編は「イラハイ」「沢蟹まけると意志の力」が最高ですが
絶版のようですね。
新作「妻の帝国」もとても良いです。
あとがきを読むだけでこの作家のセンスが伝わってきます。

長編は3作とも毛色が違っているのですが
それでも「佐藤哲也ワールド」のような雰囲気も漂っていて
(佐藤さん本人は嫌がるでしょうが)
僕などはコーエン兄弟を思い出してしまいます。

(「ミラーズクロッシング」「赤ちゃん泥棒」「バートンフィンク」
 など、違った種類の映画を撮りながらも、全てコーエン兄弟の味がある、という意味で)

あ、ずいぶん昔の話ですが「バーディ」はいまいち
だったみたいですね(^^;
期待させてすみません。やはり趣味の差というのは
あるようで。
(僕は大好きなのですが)
あのラストは本当に良いです。
(心地よい肩透かし、とでも言うんでしょうかね)


■86  Re:ミルハウザー 2002/06/26 00:25 ■Res■
From:OK 

> 「アウグスト・エッシェンブルク」「幻影師アイゼンハイム」「ロバート・ヘレンディーンの発明」あたりが非常に好きです。ロマンティックな変人路線。

題名にオリジナル人名を冠しているのも共通していますね。
(まあ、ミルハウザーの作品は大半がそうですが……)

私もそのあたりの路線がミルハウザーの本領なのかなという気がします。


■85  Re:ミルハウザー 2002/06/25 19:57 ■Res■
From:本田健 URL:http://picnic.to/~hdk/

> 本田さん、はじめまして。
>
> ミルハウザーの小説は隠れファンが結構いるみたいで(隠れてるわけじゃないんでしょうけど……)ちょっと嬉しいです。作品的には、どのあたりがお好きとかありますか?


「アウグスト・エッシェンブルク」「幻影師アイゼンハイム」「ロバート・ヘレンディーンの発明」あたりが非常に好きです。ロマンティックな変人路線。

 最初に読んだのは『エドウィン・マルハウス』でした。
 あまりに技巧的だったので思わずほくそ笑んだものですよ。


■84  Re:ミルハウザー 2002/06/24 22:32 ■Res■
From:OK 

本田さん、はじめまして。

ミルハウザーの小説は隠れファンが結構いるみたいで(隠れてるわけじゃないんでしょうけど……)ちょっと嬉しいです。作品的には、どのあたりがお好きとかありますか?

知られる/読まれる機会があれば、もっと日本でも人気を得られる作家だろうと思うんですけどね。


■83  ミルハウザー 2002/06/24 18:29 ■Res■
From:本田健 URL:http://picnic.to/~hdk/

 はじめまして。
「見下げ果てた日々の企て」のリンクを辿ってやって参りました。ミルハウザーうんぬんとか書いてあったもんで。


 Notesも少々拝見させていただきました。
 ミルハウザー以外にも私が昔読んだ(観た)ものとか、これから手にとりそうな物件とか、そしてFootball関連とか興味深い内容ばかり。
 読書等の参考にさせていただきたいと思います。

 "Martin Dressler"が出るというのはまったく知りませんでした。非常にうれしい。


■82  Re:ミルハウザー 2002/06/17 21:39 ■Res■
From:OK 

Hermitさん、お知らせどうも。余所の掲示板はほとんど読まないので、はじめて知りました。

"Martin Dressler"はつい原書を買ってしまっていたのですが、7月刊行なら読まずに終わりそうです。とりあえず楽しみですね。


■81  ミルハウザー 2002/06/17 01:28 ■Res■
From:Hermit 

お知らせのみ

読冊日記をお読みなのでご存知でしょうが、
(BBSの方に)ミルハウザーの新刊が出るとの情報が紹介されていました。ピューリッツァ受賞の「マーティン・ドレスラー」らしいです。以上


■80  NBAファイナル 2002/06/15 13:39 ■Res■
From:OK 

NBAファイナルはTV視聴率も記録的に低かったらしいですね。

ここ数年の傾向から、西のファイナルが事実上の決勝戦になることを皆わかっていたからでしょう。ネッツは正直、センター陣がしょぼすぎるので(昨年76ersで控えだったマカロックが先発ですから)シャックを擁するレイカーズとまともに勝負をするのは難しいですね。キングスは良く頑張って肉薄したなあと思います。


■79  あっさり 2002/06/15 13:00 ■Res■
From:みづれ 

負けちゃいましたね・・・。ネッツ・・・。
キッドのアリウープパスは、今回のプレーオフで一度だけ見ました。マニアだったんですね(笑)。あーいう試合をいつも観ていたら、そこらへんのゴールポストの前で真似したくなりますよね。そうして、また巧い選手が出てくるのでしょう。


■78  Re:キッド 2002/06/02 15:23 ■Res■
From:OK 

ジェイソン・キッドは良い選手ですね。トリッキーで派手なことも充分できる人なんですが、普段はそれを封印して堅実なプレイに徹しているのも素敵です。(オールスターなどのお祭りのときは、執拗にゴールぎわへパスを放り続けるアリウープ・マニアであることが発覚したりします)

レジー・ミラーやアイヴァーソンのような絶対的な点取り屋のいないチームがファイナルまで進めるとは、ちょっと意外でした。

私は、そこらの会社員のような容姿で大男の裏をかくジョン・ストックトンのプレイを見てNBAを好きになったので、ポイントガードの強いチームを応援することが多いみたいです。


■77  キッド 2002/06/02 12:59 ■Res■
From:みづれ 

私もキッドが好きなので、ネッツの決勝進出は嬉しいです。パスでみせてくれる選手は、あまりいないし。今期のプレーオフで、はじめてNBAの試合を見てる私が言うのもなんですが。インの強いレイカーズも残って欲しいです。


■76  W杯など 2002/06/01 22:55 ■Res■
From:OK 

サウジ哀れ……ドイツの攻撃練習のようでした。

> 本命はアルゼンチンだけか?

アルゼンチンは前情報だと、ウイング攻撃多用型の 3-4-3 らしいですね。どんな感じなんだろう。

> それにしても、どこも怪我人が多くて、トップコンディションじゃない試合が増えると、寂しいですね。

ジダンやベッカムなど、超大物の怪我が相次いでいるから目立ちますね。

昨秋から継続的に欧州のリーグを見ている者としては、まあ、あれだけ試合があれば無事に済むほうが難しいのかなという気もします。W杯は、本来休暇の時期に働いている「残業」みたいな感じもする。


■75  ウィルフォードとW杯 2002/05/31 22:49 ■Res■
From:nauboo 

"Wild Wives"(fじゃなくてv)でした。英語力の無さが判ってしまう・・・・・・。
でも、これだけクイクイ読ませるのは、やっぱり面白いからで、合本になっている"Hige Priest of California"も今、半分ほど、って50/100Pですけど。

------

W杯は私も同じくチケットもCSもありませんが、出来る限り地上波で観戦しようと思ってます。

注目は諸戦の大番狂わせと書こうとしたら・・・・・・(笑)。
本命はアルゼンチンだけか?
あと注目は「オランダの代理」としての韓国だったり。ま、予選突破は難しいでしょうが。

それにしても、どこも怪我人が多くて、トップコンディションじゃない試合が増えると、寂しいですね。
そういう意味では、ちょっと荒れる大会になるかも。予想外のところが良いとこに行ったり。


■74  Re:ベッケル『穴』など。 2002/05/31 13:04 ■Res■
From:OK 

ジャック・ベッケルの『穴』は、普通あの手の話だと回想形式などで刑務所の外の場面を映したくなるものだと思うんですが、それを一切していないのが潔くて良いですね。あの映画で外界とつながっているのは「ある人物」の登場する場面だけで、だからあの結末に説得力を感じられるのでしょう。

ウィルフォードは期待できそうですね。訳されてほしいなあ。

ところで、いつのまにかワールドカップが本日開幕ですが、nauboo さんの注目チーム/選手などはありますか?

私は結局、観戦チケットを入手する努力も、スカパーに加入してTV環境を充実させることもしていないので、いまひとつ実感が湧いていなかったりします。

前回大会では、パラグアイ、メキシコなどの中南米の中堅国が強豪相手に結構良い試合をして盛り上げてくれたので、そのあたりがまた頑張ってくれるとおもしろいかな。


■73  ベッケル『穴』など。 2002/05/31 00:25 ■Res■
From:nauboo 

どこかで上映してるみたいですね・・・・・・と思ったら同題別作品でした。

個人的には『現金に手を出すな』より好き、というか非常に面白かったです。6年前ぐらいに、どこかで上映された時に観ました。
後者は割と普通のギャング映画だったような記憶・・・・・・。

穴を掘る話が好きなのか・・・・・・と糸井氏が埋蔵金を探しつづけてたのを見つづけていた人間は思います。

あと『コミットメンツ』は楽しい映画でした。
まあ、音楽映画で、しかも古めのソウル多し、っていうのだと単純に喜んじゃうんですけど。

------

ウィルフォードの"Wild Wifes"、何とか目を通しました(本当にそんな感じ)。
若島氏が書いているようにスクリューボール調でその分、細部が読みきれない私には、割と普通のノワール的プロットかな、と思っていたら、最後が・・・・・・。
これもパターンではあるんですが、その中でも上手いと思いました。虚をつかれました。
ということで、これも「乞う邦訳」ですが分量的に中篇なんで、他と合本じゃないと難しいか。「ミステリ・マガジン」で一挙掲載とかしてくれないものでしょうか。


■72  暗い日本映画 2002/05/15 20:20 ■Res■
From:OK 

> 暗い日本映画というと、永島敏行と森下愛子主演のもので、予備校生が 自殺ごっこを繰り返すという映画を思いだしました。

たぶんこの作品かな。中上健次原作みたい。

『十八歳、海へ』(1979)
http://cinema.media.iis.u-tokyo.ac.jp/movie.cgi?mid=8826

アラン・パーカー監督の『バーディ』は人気ある作品みたいですね。こんど見てみ ようと思います。


■70  日本映画など 2002/05/15 15:08 ■Res■
From:みづれ 

>isakaさん

ビノシュはあの頃、本当に良かったですよね。謎めいていて少女めいていて官能的という、フランス女性らしい魅力いっぱいでした。
『バーディ』は、私も何度観たことか!
映像も音楽もいいし、あのラストも最高。

>OKさん

>いま考えると、村上春樹の小説って根暗肯定派の一方面を>代表しているような気もしなくはないですね。

ミステリだとレンデルが売れていましたしねぇ。あの一時期だけでその後ほとんど絶版になりましたけれども。
アカデミックな人達(浅田彰とか)がどっと色々な媒体に出て来たりして、知的なものやマニアックなものが毛嫌いされず気味悪がられもしなかったのが、面白かった。

>wadさん

暗い日本映画というと、永島敏行と森下愛子主演のもので、予備校生が自殺ごっこを繰り返すという映画を思いだしました。
大人向けの映画はへんにドロドロしていたし、若者向けの映画はへんにナイーヴだったように思います。


■69  Re:戸川純とか 2002/05/15 13:25 ■Res■
From:wad 

70年代からの連続ですが、80年代前半の日本映画は非常に暗かったです。

根岸吉太郎、高橋伴明、相米慎二、森田芳光、柳町光男、崔洋一など、名前を思い出すのは暗いものばかり。

ポルノ/ピンク映画も全般に暗く、その中で金子修介とか滝田洋二郎とかが明るくて注意を惹いたのですが、いま見るとたぶんむちゃくちゃ暗く見えると思う。

人が「娯楽」として映画を見に行かなくなるのもとうぜんだ、という気がします。


■68  Re:メルヴィルとベッケル 2002/05/15 13:12 ■Res■
From:wad 

> カラックスのことなんてダラダラ書いたのが
> ちょっと恥ずかしいです。

そういう意味じゃなく、「好きなフランス映画がド・ブロカ作品だけ」という趣味の人向けのメッセージでした。

ベッケルは手軽に見られるものが少ないんじゃないかと思いますが、isakaさんの言及しておられる「穴」はたぶん大丈夫。あと「現金に手を出すな」も。

メルヴィルは「いぬ」(1963)から「仁義」(1970)まで。


■67  Re:メルヴィルとベッケル 2002/05/15 08:20 ■Res■
From:isaka 

>> ジャン=ピエール・メルヴィルとジャック・ベッケル
> wadさんお薦めの作品などはありますか?

僕もベッケルの「穴」しか観たことがありませんので
(あれはとても面白かったです)
ぜひ、おすすめを教えてもらえたら、と思います。

>80年代以降のフランス映画は、なかったことにして

あ、そういうものなんですか(汗)
カラックスのことなんてダラダラ書いたのが
ちょっと恥ずかしいです。

失礼しました。


■66  メルヴィルとベッケル 2002/05/15 06:10 ■Res■
From:OK 

> ジャン=ピエール・メルヴィルとジャック・ベッケル

というと、1960年前後にギャングものをよく撮っていた監督というイメージがあるのですが、それで合ってましたっけ。(ジョゼ・ジョヴァンニ原作とか)

そのあたりは全然フォローしきれていないので、観ておきたいなとは思っています。wadさんお薦めの作品などはありますか?


■65  Re:戸川純とか 2002/05/15 05:57 ■Res■
From:OK 

いま考えると、村上春樹の小説って根暗肯定派の一方面を代表しているような気もしなくはないですね。

『汚れた血』は、どうもあの自閉症的なやりとりが延々と続く感じが合わなかった記憶があります。また、そのうち再挑戦するかもしれませんが。


■64  Re:1980年代とか 2002/05/14 23:12 ■Res■
From:wad 

>フランス映画で好きになれるのはフィリップ・ド・ブロカ作品だけのような気がする。

ジャン=ピエール・メルヴィルとジャック・ベッケルはどうでしょう。あとまあジャン・ルノワールとトリュフォー。

80年代以降のフランス映画は、なかったことにして。


■63  横からすみません。 2002/05/14 21:24 ■Res■
From:isaka 

久しぶりにここの掲示板を拝見しました。
(そもそも、あまり掲示板というものを見る方ではないのです)
「汚れた血」が好きなので横からですが口を
挟ませてください。

> >あの爬虫類顔の男優がどうしても駄目で、いつも挫折してしまいます。

たしかに爬虫類顔ですね(笑)。ドニ・ラヴァン。
でも僕はあの変な顔(背も低そう)が好きなんです。
最近出ていた「ツバル」でも可愛らしかったですね。

>カラックスの『汚れた血』は、とにかくジュリエット・
>ビノシュを堪能する映画なので、男優がだめでもいいかも

あの映画のジュリエット・ビノシュは本当に良いですよねえ。
実は「汚れた血」は有名だっただけに、ちょっと高をくく
っていたのですが、実際に観たら、ガツンとやられた覚えがあります。
「汚れた血」はベネックスの「IP5」とともに僕の中では
別格です。
(僕はどうやら話の筋よりも、監督の映像感覚に惹かれるようです)
ドニラヴァンが疾走するシーンはとても恰好良くて
大好きです。

あと、下の方でアラン・パーカーの話もありましたが。
僕はあまり詳しくはないですが
「バーディ」と「コミットメンツ」はとても好きな映画です。
「バーディ」など何回観たか分かりません。

それから、非常に言いづらいのですが
僕は「パニックルーム」楽しめました(笑)

では、失礼しました。


■62  戸川純とか 2002/05/14 12:19 ■Res■
From:みづれ 

根暗の代表といえば、戸川純になると思います。
あとイカ天に出ていた「たま」。
ガロ系のマンガ家がメジャーに進出(テレビなども含めて)しはじめた時代でもありました。

あと、やたらとカルトムーヴィー流行りで、ジョン・ウォーターズがブームになったりもしました。
映画ファンの間のブームというよりも、サブカル愛好者・ニューウェイヴ愛好者の中での、という感じでしたけど。

>あの爬虫類顔の男優がどうしても駄目で、いつも挫折してしまいます。

カラックスの『汚れた血』は、とにかくジュリエット・ビノシュを堪能する映画なので、男優がだめでもいいかもしれません。デビュー作『ボーイ・ミーツ・ガール』もフランスらしい男と女の話で、好きなのですが。


■61  1980年代とか 2002/05/13 20:17 ■Res■
From:OK 

> 日本は80年代って、根暗がヒップ(笑)だったんですけどね。

あ、そうなんですか。あんまりそういうイメージはなかったなあ(小学生なので憶えてないけど)。誰あたりがその代表格なんでしょう……?

カラックスは何度か観ようとしているんですが、あの爬虫類顔の男優がどうしても駄目で、いつも挫折してしまいます。私はいまのところ、フランス映画で好きになれるのはフィリップ・ド・ブロカ作品だけのような気がする。


■60  根暗 2002/05/13 16:02 ■Res■
From:みづれ 

『ブレックファスト・クラブ』の評を拝見して、『キャント・バイ・ミー・ラブ』(1987年)という映画を思い出しました。
これは、根暗というか、とにかくイケてない男の子(スポーツ選手をはじめとする学園の人気者達からはバカにされている)が学校のアイドル的な女の子とひょんなことからデートして、それをきっかけにイケてない男の子からイケてる男の子へと変貌する話なんですけど、当時は根暗はダメだったんだなぁ、と・・。
日本は80年代って、根暗がヒップ(笑)だったんですけどね。妙な時代だったなぁ。

80年代の映画は、アメリカよりフランスが盛り上がっていたかもしれません。カラックスやベネックスが出てきて、特にベネックスの『ベティ・ブルー』は特別映画ファンじゃなくても観ている、という感じだったし。


■59  Re:1980年代映画など 2002/05/13 00:45 ■Res■
From:wad 

> ジョン・ヒューズなどの1980年代学園ものは正直、当時の風俗と流行をしのぶ歴史的遺産としてつまみ食いしているところがありますね。

たしかにコンテンポラリーな若者感覚を描く旗手でした。だから、歴史の証言者ではあると思います。

それだけに、あの人脈のその後の凋落には驚きました。あと、あの頃の若者俳優の落ちぶれ方にも凄まじいものが。


セイルズは、90年代以降の、脚本のみ絡んだ作品も興味深いです。『ミミック』は映画としても出来がよい。映画としてはダメですが『メン・オブ・ウォー』もセイルズ的な展開をしてびっくりしました。『アポロ13』はダメですが。

ただ、セイルズは脚本家として以上に、映像の作り方がうまいんだなとは思います。


■58  1980年代映画など 2002/05/12 20:53 ■Res■
From:OK 

>wadさん

どうも、こちらでははじめまして。

wadさんの読書メモと映画メモはいつも参考にさせてもらっています。

ジョン・ヒューズなどの1980年代学園ものは正直、当時の風俗と流行をしのぶ歴史的遺産としてつまみ食いしているところがありますね。

ジョン・セイルズはたぶんあと数作観たら打ち止めになりますが、アメリカのある種のリベラリズムを体現しているような感じの、興味深い映画作家ですね。もっと日本でも評価されて良さそうな人なのになと思います。(新作の紹介も滞っているようですし……)


■57  とりあえず挨拶 2002/05/12 15:11 ■Res■
From:wad 

lycosでは十分話ができませんでしたが、サイト、拝見しております。

特に80年代の映画についての感想はスリリングです。ジョン・ヒューズあたりは、私自身、いま見たらどう思うかまったく見当がつきません。まあ、「お勧め映画」は、そういう危ういものを紹介するという趣旨なので仕方ないんですが。


■56  ジョナサン・キャロルなど 2002/04/13 00:23 ■Res■
From:OK 

少し検索してみたら、以下のようなサイトが出てきました。

ジョナサン・キャロル公式サイト
http://www.jonathancarroll.com/

ジョナサン・キャロル情報室
http://www.clio.ne.jp/home/arcoiris/carroll/carroll.htm

ジョナサン・キャロル作品の批評的要約(翻訳)
http://www.lang.nagoya-u.ac.jp/~matsuoka/graduate/carroll.html

など。ジョナサン・キャロルは、娯楽小説の枠組みに現代文学的な趣向を盛り込む(どちらともつかない感じの)作家みたいで、なかなか興味深いですね。

『テキサス・ナイトランナーズ』は未読なんですが、サム・ペキンパーの『わらの犬』との照応を指摘している言及を複数見かけたおぼえがあります。


■55  デ・パルマ、など 2002/04/12 18:05 ■Res■
From:みづれ 

『ミッドナイト・クロス』は、デ・パルマでしたか。あの当時、デ・パルマは『殺しのドレス』『スカー・フェイス』など、サスペンスものをよく撮っていて、良い意味でB級監督として活躍していたと思います。

ジョナサン・キャロルは、作品数が少ないせいもあるけれど、ほとんどハズレがない作家で、長編も短編も好きです。そういえば、新刊がずっと出ていないような気がしますが・・。

『テキサス・ナイトランナーズ』(ランズデール)を読みました。怪物に襲われ血みどろになって戦う夫婦、というよくあるホラーの物語ですが、怪物の書き方と文章が犯罪小説になっていました。
次は、『死ぬほどいい女』を読むつもりです。


■54  Re:80年代映画 2002/03/28 06:44 ■Res■
From:OK 

ちょっと調べたところ、ジョン・トラボルタが録音技師役の『ミッドナイトクロス』は、ブライアン・デ・パルマ監督作品(Blow Out,1981)みたいですね。アラン・パーカー監督の『ミッドナイト・エクスプレス』(Midnight Express,1978)はトルコの刑務所に捕まる実話ものらしいです(でもオリヴァー・ストーン脚色)。どちらも未見。

アラン・パーカー監督作品では『エンゼル・ハート』をこのあいだ観ましたが、端正な絵づくりをする人のようで好感でした。


■53  80年代映画 2002/03/26 20:54 ■Res■
From:みづれ 

すみません。一つ前のRESは削除してください。
お手数おかけしまして、申し訳ありません。

ニコラス・ケイジは『バーディ』もけっこう好きです。
80年代にちょっと良い映画を撮っていたA・パーカー監督作品で、なんと高校生役です。

リンチは『ツイン・ピークス』でメジャーになった、というか流行りの監督になったという印象が強いです。
『ワイルド・アット・ハート』は恋愛的な側面が語られる傾向が多かったような。激しい恋愛(笑)というふうに。

80年代は映画に限らず音楽もいまいち評価が悪いですよね。悪いというか評価がされていないのか・・。
はじめにちょっと書きましたが、A・パーカーは地味だけど面白い映画を撮っていました。トラボルタ主演の『ミッドナイト・クロス』(だったと思うのですが)という、殺人現場を偶然録音してしまった録音技師の映画も良かった記憶があります。

いま、W・アレンの『インテリア』を観ていて、まだ途中なのですが、いい感触です。神経症な母親とその家族の話で、先が楽しみです。


■51  Re:ニコラス・ケイジなど 2002/03/24 21:01 ■Res■
From:OK 

ニコラス・ケイジは確かに『赤ちゃん泥棒』と『ワイルド・アット・ハート』を見ると、ちょっと稀有な存在だったのかなという気がしますね。何をしでかすかわからない病的な不穏さと、憎めない純真さを併せもっている感じです。

『ワイルド・アット・ハート』はいま観ると、相当評価の分かれそうな怪作に近い印象だったんですけど(ダサさと頭の悪さを突き抜けたところに何かが見える、みたいな)、当時の受けかたはどうだったんでしょうかね。(でも、これがカンヌ受賞作というのはすごいなあ)

リンチ作品は、僕のように後追いで観ている世代には『ブルーベルベット』の評判が良いように感じます。ただアンチ・ミステリーものなので、必ずしも大勢の支持は得られないかも。ミュージシャンなどでもそうなんですが、一般的に「ブレイクする直前」がその作家のいちばんおもしろい時期だったりすることは、よくある法則のような気がします。

『フェリスはある朝突然に』は『ハイ・フィデリティ』と並べて観ると結構笑えそうです。ジョン・ヒューズにかぎらず、1980年代の映画っていまわりと忘れられかけているというか、「なかったこと」にされている感じがありますよね。今後再評価などされる機会はあるんだろうか。

ちなみに私はものぐさなので、wad's 映画メモのお勧め映画「第3回 80年代アメリカ映画篇」などを参考に観ています。
http://www.ywad.com/movies/osusume3.html


■50  ニコラス・ケイジなど 2002/03/24 16:52 ■Res■
From:みづれ 

ニコラス・ケイジは『赤ちゃん泥棒』が一番好きなの
ですが、次に良いのは『ワイルド・アット・ハート』
ですね。見捨てられた子犬のような目と、いつも風邪
をこじらせているような声だから、いきなり壁にガン
ガンと叩きつけても、へんな蛇皮ジャケットを着ても
うまい具合にハマるのだと思います。
大スターになってしまったし、もうダメダメ人間役を
観ることはできないでしょうね。残念。

リンチは、この映画と『ツインピークス』でブレイク
したせいか、『ブルーベルベット』の評価がいまひと
つのように思います。

『フェリスはある朝突然に』の頃は、まだアメリカ文
化に憧れる、という感じがあった時代ですね。アメリ
カ文化は好きじゃなかった私も、フェリスの部屋の中
を見てため息をついたりしたし(笑)。
ヒューズは結構好きだったんですけど、今観たらどう
なのかなぁ。S・マーチン主演の『大災難』などは、
かなり笑った記憶があるんですけどね。


■49  Re:モーティマー 2002/03/18 21:16 ■Res■
From:nauboo 

> 『告発者』は本の紹介文などからするともっと重厚な作風を予期していたんですけど

そうあれが良くないんです。まあ、元々ポケミスの説明書きはダメなのが多いですが。

マイケル・フレイン『墜落のある風景』は私の好みに合いそうなんで、いつか。

ミスハウザーは以前から読もうとは思っていたのですが、いまだ。でもOKさんが強烈にオススメされてるんで『エドウィン・マルハウス』は必ず読みます(図書館でチェック済み)

Willefordの"Wild Wives"と"High Priest Of California"の合本を入手。両方とも100pぐらいの中篇なんで、気合を入れればそんなに時間はかからないと思うんですが、今月は『虚栄の市』の6巻本で、ほとんど埋まってしまうので、その後。GWにって感じになりそうです。まあ、目を通すだけなんで感想は期待しないで下さい。


■48  Re:モーティマー 2002/03/18 13:03 ■Res■
From:OK 

『告発者』は本の紹介文などからするともっと重厚な作風を予期していたんですけど、作者がTVの脚本なんかも手がけている人みたいで、軽妙にまとまっていて読みやすかったですね。

あまり知られていない英国の作家といえば、創元推理文庫が最近ちょくちょく出しているような。マーティン・ベッドフォード『ジグザグ・ガール』とか、マイケル・フレイン『墜落のある風景』とか。どちらかといえば純文学寄りの作家という感じで、語り口に英国らしいひねりがあって良かったです。

個人的には昨年末に扶桑社から出たジェリー・レイン『本末転倒の男たち』というのが、結構洒落た犯罪小説でわりと好きなんですけど、あまり評判にならなかったので他の作品は訳されないのかなあ。「ノワール」の流れで殺伐とした話は出版しやすくなっているみたいだけど、ちょっと好みと違うんですよね。

ところでnaubooさんはミルハウザーの作品は読まれてましたっけ?
もしお読みでなければ、『エドウィン・マルハウス』(傑作!)はナボコフの影響も指摘されているらしい小説で、おもしろいと思いますよ。(と、布教活動中)


■47  モーティマー 2002/03/17 22:11 ■Res■
From:nauboo 

は結構、面白いですよね。今ひとつ受けてないようですが。背表紙の解説読んでも、内容が伝わってないし。

ポケミスのフォーマットに向いていないのかも。
こういうのを中心に出すところがあると良いんですけど。
あまり商売にならないか。

ポケミスは最近古典探偵小説を頻繁に出すようになりましたが、嬉しくもあり、ちょっとスワリが悪いようなところもありで。

古典だったら犯罪小説系の方にした方が創元との差別化もできるし、今までハードボイルドを押してきた流れとも合致するような気がするんだけど、ま、これも翻訳権の問題とかでしょうね。

と脈絡の無い話をしてしまいました。


■46  『地獄の黙示録』など 2002/03/12 23:39 ■Res■
From:OK 

▽「地獄の黙示録」

「特別完全版」の追加シーンは、いわゆる「映像特典」とでも思えばいいのかなと。それにしてもさすが、ひさしぶりに映画館で観て感心した映画でした。キルゴア中佐の退場以降は退屈との声も少なくないみたいですけど、その後もお祭り的な場面が満載で素晴らしかったと思います。

▽『息子の部屋』の宣伝文句

あれはきっと確信犯なんでしょうけどね……。

カンヌ受賞作といえば、近い過去にも『アンダーグラウンド』や『スウィート・ヒアアフター』とかの傑作があるのを思い、なんとなく観てしまいました。

▽「マルホランドドライブ」

私もいま考えると、結構良かったような気もしてくるのが不思議です。『サンセット大通り』と『ブラック・ダリア』を足したようなところのある話かな。

eiga.comにローラ・エレナ・ハリングのインタビュー記事が載っていました。
http://www.eiga.com/special/mulholland/03.shtml

リンチは今回、どこまでがTV用のパイロット版でどこからが追加撮影分なのか、漏らさないよう関係者に緘口令をひいているらしいですね。まあ、わかる気もする。

▽「The Man Who Wasn't There」

日本公式サイト予定地
http://www.barber-movie.com/

によると、東京ではGW公開らしいです。『バーバー』じゃ流行らなそうですけど……。

私は『ブラッド・シンプル』が好きなので結構期待しています。


■45  同感 2002/03/10 21:11 ■Res■
From:isaka 

同感、ということだけで話し掛けるのも
いかがなものかとは思うのですが、
日記を拝見していて幾つか同意見のこと
があり、嬉しくなりました。

「地獄の黙示録」
確かにフランスのプランテーションのシーンは
退屈以外の何ものでもありませんでした。
ロバートデュバルはかなり良いですね。
自分で爆撃しておきながら、怪我人を救助しよ
うとするあの不思議な二面性を描いたシーンは
魅力的でした。

「世界の終わり、あるいは始まり」
この小説自体は非常に楽しめました。
ただ、「映画『息子の部屋』の宣伝文句から
別の展開を想像してしまい、本編を観に行っ
てがっかりした人」とはまさに僕の
ことでもあります(笑)

「マルホランドドライブ」
観終わった後からじわじわと面白くなってき
ました。ナオミ・ワッツが「綺麗で好感」と
いう部分には同意見です。

コーエン兄弟の新作
「The Man Who Wasn't There」の予告編を
観ました。白黒のあの映像はかなり期待させ
てくれます。邦題は「バーバー」のようですね。

と とりとめのないことばかり書いて
逃げるように「submit」したり。


■44  Re:こんにちは 2002/03/03 20:20 ■Res■
From:OK 

お、書き込みどうも。

『甘い生活』の主人公は『ドラキュラ崩御』にも出演しているらしいですね。『道』は、オマージュ作らしい『ギター弾きの恋』が個人的に駄目だったので、どうなんだろうか……とか躊躇しています。


■43  Re:恩田陸 2002/03/03 19:38 ■Res■
From:OK 

> 「先行作品に自分なりのオマージュを捧げる」っていうのが作風なんじゃないか、って思います。

著者自身の発言などを見るかぎりでも、そんな感じの人みたいですね。

映画でいえば、コーエン兄弟の作品はたいていそうかな。


■42  こんにちは 2002/03/03 14:36 ■Res■
From:浅知 恵 URL:http://www.toshima.ne.jp/~asati

ここに書き込むのは初めてかも。

恩田陸で一番感心したのは、『光の帝国』の最初の3編くらいまででしょうか。坂東眞砂子は『屍の声(←「こえ」が変換できない)』のお婆さんが怖い。

フェリーニは『道』あたりが観やすいと思うけど、どうかな……。『甘い生活』は途中居眠りしてしまいました。最近観た映画では『助太刀屋助六』が面白かったです。

と、小学生的感想文を書きなぐって、退散。


■41  恩田陸 2002/03/02 10:31 ■Res■
From:nauboo 

は、それほど読んでないけど、割と好きです。
少女漫画の"教養"はないけど、"素養"はあるってことかな。
『不安な童話』は私もイマイチでしたが、『小夜子』と『三月は深き紅の淵を』は面白く読みました。

前回のMYSCONでの読書会でも、そういう話になりましたが、彼女の場合は「プロットとしての物語」よりも「風景の物語」というのが主というか、ヴィジュアルなイメージを切り取ってくる語り=文体の妙という感じです。

そのへんは、「イメージの共有がなされるか否か」という部分が大きくて、「先行作品に自分なりのオマージュを捧げる」っていうのが作風なんじゃないか、って思います。


■40  Re:恩田陸 2002/03/01 20:42 ■Res■
From:OK 

雪樹さん、推薦作どうも。

私が読んでいるのは初期の作品なので、まだ拙いところはあるんでしょうね。『三月は深き紅の淵を』あたり、そのうち読んでみようかなと思います。

個人的には、この話は「少女漫画の素養は全然ないけれど、恩田陸の作品は好き」という声が出てくるとおもしろい展開かなと考えていました。

ついでに、私が似たような理由で敬遠している(読み手の少女漫画的な感性に依存しているように思える)作家を挙げておくと、小野不由美、坂東眞砂子あたりです。


■39  恩田陸 2002/03/01 13:59 ■Res■
From:雪樹 URL:http://www04.u-page.so-net.ne.jp/gc4/snowtree/

OKさん、こんにちは。

日記を拝見してちょっと顔を出しました。

OKさんが読まれている作品は私的には
恩田さんのなかではいまひとつと
思っている作品なので、つい「これで判断されては」と。

で、もしよろしければ他の作品ももう1作ほどトライしてみていただければ…。
これでダメなら本当に相性が悪いのでしょうねえ。
まあそういう作家は誰にでもあるので無理にとは申しません。

文庫化され入手が簡単なのでオススメ
『三月は深き紅の淵を』(講談社文庫)
『光の帝国 常野物語』(集英社文庫)


■38  『あたりまえのこと』と『ブルー・ベルベット』 2002/01/22 20:55 ■Res■
From:OK 

『あたりまえのこと』は拾い読みしただけなのですが、嫌味が多いわりに具体的な論証が乏しいみたいで、正直どうも苦手なタイプの批評文でした。いまさら「私小説」批判とかを読まされてもなあ、などの内容が古いせいもあるのかもしれませんが。

『ブルー・ベルベット』は傑作ですね。なんかまるきりアンチ・ミステリーだし、奇妙なフィルム・ノワールでもあるし。この監督の「映画=夢」みたいな作風がもっともうまく消化された作品なのかなという気がします。

リンチといえば新作の『マルホランド・ドライブ』が来月公開のはずなので、結構たのしみにしています。


■35  W・アレン・・ほか 2002/01/22 17:31 ■Res■
From:みづれ 

こんにちは。

☆W・アレン
W・アレン出演作では『ボギー、俺も男だ』というのも
結構好きです。監督はアレンじゃないんですけどね。

☆D・リンチ
私も『ブルー・ベルベット』が好きです。俳優陣も豪華だし、リンチの嘘っぽい毒々しさが良かったなぁ。

☆『グルーム』
面白かったけれど、ちょっと辛気臭いかんじ・・(笑)。
フレンチだけは、辛気臭さとは無縁でいて欲しいと思う
けど、現代に近づけば近づくほどそうはいかないのかな
と、ちょっと残念でした。

☆『邪魔』
奥さんのあの台詞まで、だったんですね。なるほど。
どうでもいいことですが、何か事件が起きたとき、当事者
の家族はどうしているのか、と思うのは女性に多いように
思います。まぁ、意地の悪さ全開の野次馬根性なんですけどね(笑)。

☆『あたりまえのこと』
倉橋由美子の『あたりまえのこと』という小説論を読んで
います。さすが手厳しい(笑)。ハイスミスのある短編に
は「合格」が出ていました(笑)。

『グロテスク』面白そうですね。読もうと思います。


■34  奥田英朗インタビュー 2002/01/06 19:01 ■Res■
From:OK 

が、角川のサイトに載っていました。

http://www.kadokawa.net/mystery/work/200111/

『邪魔』のモデルになった事件のことなんかも語っていて、なかなか興味深い内容だと思います。

これを読むと、あの奥さんのラストの行動をどうするかは考えないで書きはじめたみたいですね。だからちょっと無理が出ているのかも。

個人的には、「説明」と「描写」の違いについて語っているところがおもしろかった。


■33  Re:模倣犯 2002/01/04 12:56 ■Res■
From:OK 

せりかさん、どうもはじめまして。

『模倣犯』くらい評判になった本だと賛否両論いろいろ出てもよさそうなものなんですが、けなした批評はほとんど見かけないような気もしますね。ちょっとそのあたりは不思議です。

以前、宮部みゆきの小説を「ワイドショウ的」と評した文章を見かけたことがありますが、今回の『模倣犯』はまさにそんなかんじだったと思います。そう考えると、普段からTV番組慣れした人には違和感のない筆致で、だから多くの人の支持を得られているということなのかもしれません。


■32  模倣犯 2002/01/03 20:07 ■Res■
From:せりか 

初めまして。bk1の書評欄からこちらにたどりつきました。というのも正月休みに読んだ「模倣犯」が全然つまらなくて、こんなのが(今年度ベスト1!)なんだろうか?と疑問と腹立たしさで一杯だったからです。
OKさんの「模倣犯」に対する書評はとても的確だと思いました。頼むから評論家の皆さんは正しいこと書いてくれと今いいたい。でないと、この分厚い本を定価で買った私の腹立たしさはおさまりそうにありません。
宮部さんとは同世代なので感じ方、考え方がわかりすぎてつまらないかもしれないのですが、余りにも出てくる人物が類型的で、それこそ(前に一度TVとか映画で見たことないか)的人物なので、もしかしてそれが彼女の本が映像化しやすいと言われる所以かもしれないと思いました。
他にも色々文句をつけたいのですが、一番いいたいのはこの長さ!長い!こんなに長かったのに読み終わると残ってるものが少ないのが、ある意味「大衆小説」なのでしょうか?そして人物の底の浅さ。人間はこんなに単純じゃないと思ってしまった私は、彼女に多くを望みすぎてるのでしょうか?それにお得意の少年と老人に頼るのはもう止めてほしいです。
堂々めぐりの文になってしまってすみません。これからも的確な書評お願いします。


■31  Re:コーエンとか 2001/12/28 05:18 ■Res■
From:isaka 

> 映画の話題の傾向からすると、『オーデュボンの祈り』の伊坂さんでしょうか?(違ったらすみません)

あ、確かに本の略歴に書いたのと
同じ監督ばかり並べてしまいました。
お恥ずかしい。
一応、その伊坂ですが、お邪魔して申し訳ありません。

>『ブラッド・シンプル』と『ミラーズ・クロッシング』は、明らかに犯罪小説の古典を下敷きにしているので

そのあたりの犯罪小説に丸きり詳しくないので
分からないですが
たしかにそのようですね。
僕としては
『ミラーズ・クロッシング』も好きですが
とにかくあの綺麗な映像とガブリエルバーンの格好良さ
がやけに印象に残っています。
(あの映画でのガブリエルバーンが良かったので
ブライアンシンガーがユージュアルサスペクツに
起用したとどこかで読んだのですが、そうでしたっけ?)

関係ないですが
ガブリエルバーンが出ているので
シュワルツネッガーの「エンドオブデイズ」も
楽しめました。

> 『赤ちゃん泥棒』路線をお好きということは、こんどの『オー・ブラザー!』はかなり良かったのでは、

そうですね。文句なしでした。
いや、「そんなわけないだろ」と言いたいところは
山ほどありましたがそれも含めて
コーエン兄弟は問題なし、なので。
では。


■29  Re:青い夢の女 2001/12/27 22:02 ■Res■
From:OK 

『青い夢の女』はそんなに騒ぐほどではないんですけどね。余裕のある佳作という感想でした。

ジャン・ユーグ・アングラードはリュック・ベッソン監督の『サブウェイ』でローラースケートの怪盗をやってた人なんですね。あれは妙にかっこよかったけど。

山田風太郎は『妖異金瓶梅』の新版が最近出たはずなので、新しく読むならこのあたりから入るのがよいのかも。といいながら私もまだほとんど読んでないので、偉そうなこと言えないんですけど。

短編だと「蝋人」という初期の作品が、冗談抜きで「センス・オブ・ワンダー」を感じさせる超絶的な話だったおぼえがあります。

> それでは、少し早いですが良いお年を。

良いお年を。


■28  Re:『サリヴァンの旅』 2001/12/27 21:58 ■Res■
From:OK 

『サリヴァンの旅』は、映画の意義を肯定的にうたっている映画だから、という意味でも好意的に評価されやすいのかもしれませんね。

ところどころの早送り編集とかの構成技法が当時は結構斬新だったのかも、という気もしなくはないです。


■26  Re:コーエンとか 2001/12/27 21:26 ■Res■
From:OK 

>isakaさん

映画の話題の傾向からすると、『オーデュボンの祈り』の伊坂さんでしょうか?(違ったらすみません)

コーエン兄弟の『ブラッド・シンプル』と『ミラーズ・クロッシング』は、明らかに犯罪小説の古典を下敷きにしているので(ケインとハメット)それをきちんと再現しながらどんなアレンジを加えるか、といったあたりの独自性がミステリ読みからするととても興味深かったです。

『赤ちゃん泥棒』路線をお好きということは、こんどの『オー・ブラザー!』はかなり良かったのでは、と思うのですがどうなんでしょう。


■25  青い夢の女 2001/12/27 15:17 ■Res■
From:みづれ 

こんにちは。

『青い夢の女』は小説のほうをこれから読もうとしているところです。映画のほうは、なかなかのようですね。
J・U=アングラードも良さそうだし・・。

年末年始用にと思っていた山田風太郎(1冊も読んだことがなかったり・・)を読んでいたら、「これ、戸梶の『溺れる魚」じゃん」という短編がありました。
山田風太郎は長編も読まないと。

それでは、少し早いですが良いお年を。


■24  『サリヴァンの旅』 2001/12/26 19:14 ■Res■
From:nauboo 

は以前、スタージェス作品が3本立てで上映された時、いちばん最後に見たために疲れて集中力が無かったせいもあってか、私も今ひとつでした(『オー・ブラザー』の言及も記憶に無かったし・・・・・・)。
スクリューボール・コメディ的なところはありながらもサタイアとして評価されている作品(原題からして『ガリヴァー旅行記のもじりですね)ということで言えば、あの時代のアメリカやハリウッドに関する知識がないと、ちょっとピンと来ない部分が多いのかも。

そういうことで言えば一緒に観た『レディ・イヴ』と『パーム・ビーチ・ストーリー』(両方ともビデオあり)の方がストレート(?)なスクリューボール・コメディとしてスンナリ楽しめました。


■23  コーエンとか 2001/12/26 12:34 ■Res■
From:isaka 

いつも拝見しています。

観ている映画が似ているので
結構楽しんでいます。
しかも
同じ映画を観ているにもかかわらず
感想は違っていたりして、そこもまた
興味深かったりします。

確か、コーエン兄弟の映画では
「ブラッドシンプル」とか「ミラーズクロッシング」
が好み、と書いていたかと思うのですが
(違っていたらすみません)
僕のお気に入りは「赤ちゃん泥棒」だとか
「ビッグリボウスキ」だとかの路線です(笑)
宮藤官九郎がどこかに書いていましたが
僕もコーエン兄弟の「Funny」なところが好きなんでしょう。

「ルナパパ」は僕、結構気に入ってるのですが。
(クストリッツァの二番煎じかと思って
観にいったらすごく楽しめました)
ただ、『戦乱で荒れた貧乏国の映画作家が
みんなこういうのを撮りはじめたら
正直いやだなあ』というのも分からないでもないです。

それと「青い夢の女」もうご覧になったのですね。
僕のところは来年の上映予定らしくて
まだまだ先のことです。楽しみにしています。

とりとめがないことばかり
書きました。
申し訳ございません。


■22  奥泉光と『銀の仮面』 2001/12/24 14:38 ■Res■
From:OK 

『ノヴァーリスの引用』はむかし読んで、結構良かった記憶があります。「卒論が全編アフォリズム」の学生の話なんてのが出てきたような。ただ個人的な好みでいえば『葦と百合』の「消えたコミューン」話のほうが、いろいろ妄想できそうな普遍性があって好きかな。

奥泉光は結局のところ、文章と細部のユーモアは魅力的だけど全体の構想は腰砕け気味、という作品が多いような気がします。『鳥類学者のファンタジア』はそのあたりを開き直って、行き当たりばったりのジャズ・ピアニスト的な方法論で書いているのが新境地に感じられて良かったです。細部の魅力だけで小説をひっぱっていくというか。作中の「霧子」と「フォギー」の音楽観の相違が、どちらも作者自身の小説作法をめぐる内的対話でもあるんでしょうね。

『銀の仮面』は感想を書きそびれていますが読みました。
AとBの人物がいて、でもAはBに対して一方的な嫌悪感や敵意を抱いている、というような人間関係のねじれを書く作家みたいですね。
収録作では「トーランド家の長老」あたりが、ハイスミス的なひねくれた悪意を感じさせる小説で好みでした。


■21  『バナールな現象』 2001/12/23 21:34 ■Res■
From:nauboo 

は『プラトン学園』の姉妹篇というよりも、後者が前者の焼き直しなんですね。それも質の落ちた。

逆に『ノヴァーリスの引用』の方が姉妹篇というか二部作みたいな感じです。これは再読してみたら、記憶と違って結構エンタテインメントしてました。文体はかなり硬質ですが。
他に色色と記憶ちがいがありまして(苦笑)、訂正すると。

昔、大学院でマルクスの読書会をしていた面々が病死した大学教授の葬式で再会、その後、酒の席で10年前の「もう一つの死」、皆から嫌われていたメンバーの謎の墜落死について推理をめぐらす。
と言ったかたちで『毒入りチョコ』の多元推理的な導入部のあとに、謎宮に突入していく展開で、なかなかコンパクトに凝った趣向が巡らされていて「奥泉入門に最適なのに何で新潮は文庫にしないんだろう」って感じでした。
まあ「ポスト全共闘」的な世代論みたいなものがあって古臭いと感じる人はいるかもしれませんが。

『銀の仮面』は先日、表題作を乱歩選のアンソロジーで読んでみて面白かったので(今ではパターンになってしまっている類の話なんですが書法がゾクゾクさせる)買いました。
やっと読了したチェスタトン『四人の申し分なき重罪人』も良かったし「ミステリの本棚」みたいなシリーズも、どんどんやって欲しいものです。晶文社に期待でしょうか。


■20  Re:『邪魔』 2001/12/19 19:56 ■Res■
From:OK 

> 私はあの奥さんと同い年ということもあって、彼女に一番
> 注目しつつ読んでいたんですけど、最後の言動がちょっと
> いきなり過ぎで、あれれれ、という感じだったのが残念。

そこまでの状況描写は綿密に積み重ねているんだけど、あそこで急に何段階か抜かしてしまったかんじですよね。あらかじめ結末だけ決めておいて、でも途中の描写が追いつかなかったということなのかな。


■19  『邪魔』 2001/12/18 17:37 ■Res■
From:みづれ 

こんにちは。

奥田英朗のファンです、という人ができにくいタイプの
作家ですよね。あれ、面白かったね、という人は多くて
も。私もその一人です。

衝突を避ける、恐れる夫婦・家族関係がよく描けていた
なぁ、と思います。
私はあの奥さんと同い年ということもあって、彼女に一番
注目しつつ読んでいたんですけど、最後の言動がちょっと
いきなり過ぎで、あれれれ、という感じだったのが残念。


■18  Re:戸梶圭太 2001/12/13 23:32 ■Res■
From:OK 

> 戸梶圭太は、いまちょっとハマっています。

お、そうなんですか。
『なぎら』が結構良かったので、他のも読んでみることにします。徹底して深みを欠いた人物描写が素敵ですね。いまもっとも「パルプ小説」を体現している作家なのかも。


■17  『鳥』、戸梶圭太 2001/12/13 15:50 ■Res■
From:みづれ 

デュ・モーリアの『鳥』は、私も大好きです。
おっしゃる通り、「鳥」は戦争そのものですよね。夫婦の台詞など、戦時中のものとしか思えない。
「写真家」の、まだ若いのに倦怠溢れる侯爵夫人の描写も巧いなぁ、と思いました。
「動機」は確かに『氷点』ですね(笑)。そういえば、この手の話は少女マンガでもよくあったような。

戸梶圭太は、いまちょっとハマっています。
『溺れる魚』『闇の楽園』『未確認家族』も、「和製タランティーノ」な構成でしたが、『なぎら☆ツイスター』が
一番うまくまとまっていたかな。ショッピング・モールが舞台の一つだったりするところに、センスの良さというか目の確かさを感じます。


■16  Re:このミス 2001/12/12 13:01 ■Res■
From:OK 

> 『模倣犯』は2位の『邪魔』以下とは35点以上差がある
> ので国内は『模倣犯』が独走という感じです。

改めて確認してみたら『模倣犯』88点で『邪魔』53点なのでだいぶ差が開いてたんですね。

『模倣犯』は、今年の映画でいえば『A.I.』と同じくらい無残な出来だったと思うんだけど(「誰か削ってやれよ」というか)、ちゃんとけなしている批評家が見あたらないみたいで少し失望しています。人気作家には文句をつけにくいのかなあ。

> 『ジャンピング・ジェニイ』『悪党どものお愉しみ』『銀
> の仮面』・・今年は国書と相性が良かったです。

『ジャンピング・ジェニイ』は古典作品の再評価という意味だけでなく、いま読んでもほんとに刺激的な作品でしたね。いわゆる「後期クイーン問題」のバークリー版実践編としても読めるでしょうし。各種ランキングでも票を集めたようなので、もうちょっと読む人が増えてくれるのかな。

> 『銀の仮面』がランクインしなかったのは、本当に残念です。

『銀の仮面』は未読なんですが良かったですか。読んでみようかなと思います。

ちなみに短編集ということでいえば、デュ・モーリアの『鳥』は読まれました? たぶんお好みの作風じゃないかと思います。(別に新しい作品じゃないので、あるいはとっくに既読かもしれませんが)


■15  このミス 2001/12/10 13:38 ■Res■
From:みづれ 

こんにちは。

今年も「このミス」を買ってしまいました。どうもやめるキッカケが下手で・・。

『模倣犯』は2位の『邪魔』以下とは35点以上差がある
ので国内は『模倣犯』が独走という感じです。海外は僅差ですけども。

『ジャンピング・ジェニイ』『悪党どものお愉しみ』『銀
の仮面』・・今年は国書と相性が良かったです。
『銀の仮面』がランクインしなかったのは、本当に残念です。これでもうウォルポールの翻訳はないでしょう。

『陽だまりの庭で』を観ました。
フランス映画らしい一品ですね。細かいとこで笑えるし、
登場人物もどこかヘンだし。
あの少女は、おさげにしている時は「普通じゃん」という感じでしたが、パジャマのときなんかのボサボサ頭になると怖いくらいに可愛かったなぁ。


■14  Re:奥泉光 2001/12/07 00:14 ■Res■
From:nauboo 

『ノヴァーリス』は、ちょっと珍しい「大学院小説」です。昔、ノヴァーリスで論文を書いた学生がいたんだけど、彼が・・・・・・という感じでミステリと幻想小説の間みたいな、いつもの感じになります。

『葦と百合』は三島賞の候補にもなったんですが、まあ「売り方」としては失敗してましたね。それを教訓に今の路線になったんでしょうが。

『"我輩は猫である"殺人事件』はSFファンは面白い部分はあるかもしれませんが、文体模写の方に力を注いだせいか「笑い」とかユーモアいう点では今ひとつで、自分の文体で書いた『バナール』や『鳥類学者』の方が面白いと思います。

『蜘蛛女』は、まあ悪趣味な人間が楽しむものですから。


■13  Re:奥泉光 2001/12/06 12:45 ■Res■
From:OK 

> 奥泉光

『ノヴァーリス』もたしか学生サークルの話でしたよね。
奥泉光はたまたま読んだ『プラトン学園』がいまいちだったので敬遠してたんですけど、『鳥類学者』でだいぶ見なおしました。
『葦と百合』なんかは「アンチ探偵小説の精華」とか言って新本格系で褒められても良さそうな内容なんだけど、集英社の純文学枠で出たので読んだ人が少なかったのかな。

『バナール』と『"我輩は猫である"殺人事件』は未読なので、読んでおこうかなと思っています。

> 『20世紀SF』

あ、推薦作どうもです。
怠惰な読者なのでつまみ読みしようかな……と、そういう意味でもあの「全作品考課表」って悪くない試みのような気がする。

> 『蜘蛛女』

ゲイリー・オールドマン主演のやつでしたっけ。
なんか悪女の人が怖いだけで特に魅力的じゃないような……とか感じたような記憶があります。


■12  奥泉光 2001/12/05 23:46 ■Res■
From:nauboo 

は『ノヴァーリスの引用』(新潮社)と『バナールな現象』(集英社)が好きなんですが、文庫化されてないんですよね。エンタテインメント色が薄いのでわかるんですけど。

『20世紀SF』は60年代と70年代を読了して40年代と50年代が途中。
70年代ではライバーの「あの飛行船をつかまえろ」が良いです(創元で復刊された『放浪惑星』は今ひとつ)。

ラファティは70年代の「空」よりも60年代の「町角の穴」が傑作というか快作というか怪作。「バカ」なのとか「ぶっ飛んでる」のというのは、まあ特にSFでは珍しくないんですけど、この域にまで行っているのは、稀有だなあ、という感じです。
それと60年代ではジャック・ヴァンスの「月の蛾」が文化人類学的推理小説風で面白いです(その意味では、ちょっとアンフェアだけど)。

「運命の女」ということでは、「最強のファム・ファタル」(文字どおり強い)が登場する『蜘蛛女』はいかがでしょうか?


■11  Re:あー 2001/11/30 12:22 ■Res■
From:OK 

『動くな、死ね、蘇れ!』はロシア映画だったっけ。
いちおう観たはずなんだけどよく覚えてないです。
お子様を視点人物にした映画が苦手なせいかな。


■10  あー 2001/11/29 02:11 ■Res■
From:カガワハヤト 

いつの間にか板、立ててたんですね。
少女ファムファタル。
『動くな、死ね、蘇れ!』以降三部作が
思い浮かんだけど、ちっと違うかな。
むしろ守り神か。


■9  ついでに 2001/11/21 12:30 ■Res■
From:OK 

「wad's 映画メモ」のレビュー。
http://www.ywad.com/movies/260.html

「展開上あってしかるべき場面を省略し、なくてもいいものを入れることによって奥行きを出すとい う離れ技。」

という表現がおもしろい。


■8  『陽だまりの庭で』 2001/11/21 11:58 ■Res■
From:OK 

まあ、山田宏一氏のいわゆる「犯罪的な美女」という意味では、当たらずとも遠からずなのかなと。でもフランスでは、こういう小悪魔的な少女を主役にしたロリータ趣味の映画って別にめずらしくもないような気もしますけどね。(そういう系統のものとしてもたぶんかなり完成度の高い映画です)

パトリシア・ハイスミスのひねくれた小説とかを好きな人ならかなり愉しめる映画じゃないかと思うので、個人的には結構おすすめです。


■7  ファム・ファタルもの 2001/11/20 23:28 ■Res■
From:みづれ 

こんにちは。

少女を主軸とした「ファムファタルもの」って、面白そうですね。映像の場合、この女優ではファムファタルとは認められない、と思うことも多いので(小説も同じかな)
余計に興味があります。

最近観たのは、ポランスキーの「テナント」。
自殺した女性の部屋を借りた男が狂っていく話。

小説は、『巴』(松浦寿輝)という元覚醒剤中毒&元東大生で今はヒモの30男が主人公のものが良かったです。
ダメ人間の主人公が、昔の知り合いに偶然会って、美少女前衛ポルノ(?)を製作しているメンバーに加えられて
という話です。


■6  Re:いろいろと 2001/11/19 12:29 ■Res■
From:OK 

> "The Man Who Wasn't There"

これは結構まじめに期待しています。こちらがミステリ読みのせいもあるでしょうけど、コーエン兄弟の映画でほんとに好きなのは結局『ブラッド・シンプル』『ミラーズ・クロッシング』のフィルム・ノワールものなので。(ちなみに『ファーゴ』は筋書きが単純なので個人的な評価はちょっと落ちる)

> 『エスター・カーン』

いや、演劇少女の話にもかかわらずこれだけ「演劇」そのものを描かない映画はなかなかあるまい、という意味では結構スリリングだったので、とりあえず退屈はしませんでしたけれど。でもそんなに絶賛するほどのものかなあ、というのはどうもよくわからなかったです。

これはトリュフォーの『恋のエチュード』のオマージュ作らしいとか指摘されていますね。未見なのでわかりませんが。
レビューはこのあたりなど。
http://www.246.ne.jp/~romantic/sisha20.html#01


■5  いろいろと 2001/11/19 00:19 ■Res■
From:nauboo 

"The Man Who Wasn't There"は私も予告編を観て、「お、白黒だ!」って思いました。『オー、ブラザー』はまだ観てなくて、その前に前売り購入かたがた、『ブラッド・シンプル/ザ・スリラー』の再上映を観たときに。

ゴダールも、それからトリュフォーも結局「私映画」の人なのかも。そこらへんが「作家主義」ってことなのかな?『気狂いピエロ』は映画館で二回観て、再上映されることがあれば、また観たいと思うぐらいすきなんですが。

『エスター・カーン』は自分のところで素直な感想を書かなかったんですけど、割と普通に楽しくて見られました。長いし、女優が好みで無いにも関わらず。
肉体的に自虐的なのが面白いというか…。
ナレーションは原作そのままの文章らしくて、それとの関係性とズレ(異化みたいな?)を記したい、ってことなんじゃないか、と思うんですけど、確かに、容貌描写は「ちょっとなあ」とは感じましたね。


■4  ビクトル・エリセとか 2001/11/18 10:25 ■Res■
From:OK 

お、書き込みどうもです。

『ハサミ男』は検索で上位に来るみたいですね。

『ミツバチ』や『エル・スール』みたいなのはたしかに素直な心で観ないとたるく感じるかも。ああいう静謐な映画は嫌いではないんですが、あの二作は生身の少女に監督の考える神話的な「少女像」を押しつけてしまっているような気がして、個人的にはいささかひっかからなくもないです。

少女を主軸にすえて美しく静謐な映像世界を構築する、という意味ではカナダのアトム・エゴヤンという監督がいますが、エゴヤンの場合は「少女に幻想を抱く」男の心理そのものを相対化して描いていることが多いので、そちらのほうが僕なんかは抵抗なく見られるんですよね。


■3  はじめまして 2001/11/18 01:13 ■Res■
From:たかやまひろふみ 

『ハサミ男』の批評を求めて検索した際に辿り着き、それ以来定期的に拝見させて頂いています。

と言いながら余り熱心なミステリ読みではないので、最近は映画のReviewが更新されるのを楽しみにしています。

『エル・スール』も『ミツバチのささやき』も、ぶっちゃけた話「ダレまくりじゃなかろうか」と思っているのですが、こういうの感受性が摩滅してる証拠でしょうか。

なんかネガティヴな感想をタレ流しですが、この辺で。
それでは。


■2  The Man Who Wasn't There 2001/11/17 00:42 ■Res■
From:OK 

いまさら気がついたんですが、『オー、ブラザー!』の次にあたるコーエン兄弟の新作 "The Man Who Wasn't There" は、どうやら『ブラッド・シンプル』『ミラ−ズ・クロッシング』路線の正統派フィルム・ノワールみたいです。しかも白黒映画。日本公開がいつなのかわかりませんが、かなり期待できそうです。

・公式サイト(http://www.themanwhowasntthere.com/)

主演のビリー・ボブ・ソーントンはサム・ライミつながりなのかな。
個人的に興味を惹かれた出演者は、『オー、ブラザー!』にも出ていたマイケル・バダルッコ(TVドラマ「ザ・プラクティス」の情けない弁護士ジミー役が印象深い)とスカーレット・ヨハンソン(『ゴーストワールド』とか)あたり。


■1  仮オープン 2001/11/17 00:28 ■Res■
From:OK 

まだレイアウトなど改善の余地もありそうですが、ひとまず開設してみました。書込みはお気軽にどうぞ。

こういうのはどうも名前を考えるのがめんどうで、ついそのままになってしまいます。